この記事では「ネットカフェでの宿泊をおすすめしない理由」を解説していきます。
ネットカフェはその名のとおりカフェです。ホテルではありません。
宿泊することもできますが、さまざまな障害が待ち受けています。
ホテルのような感覚で行って、「こんなはずでは!」とならないよう、事前に「どんな問題や不便さがあるのか」を知っておいても損はありません。
この記事を読んで「それくらい平気」だと思えたら大丈夫です。
ぜひ参考にしてみてください。
ネットカフェ宿泊は「安い」それだけ
ネットカフェに宿泊するメリットは「安い」ということ。
あとはマンガが読み放題というのもありますが、99%の人は「宿泊費を抑えたい」という理由でネットカフェを検討しているはずです。
ですが、ネットカフェに宿泊する利点は本当に「安さ」しかありません。
睡眠の質、快適さ、安心感などはもれなく犠牲になります(安さの代償ですね)。
最低条件:フラットシート
たいていのネットカフェには2種類のタイプがあり、イスかフラットシートかを選べます。
宿泊する場合はフラットシートが必須条件です。
イスのタイプに宿泊した友人は「朝起きたら体が石像になってた」と語っていました。そりゃそうです。イスで爆睡できる人間などいません。
それから、フラットシートを確保できたとしても、「脚伸ばせない問題」が起こりえます。
フラットシートといえども宿泊するために作ったわけではないので、軽くゴロゴロできる程度のスペースしかありません。
よって、身長が高い人はご注意ください。
ネットカフェの宿泊を阻む試練
ネットカフェに泊まるには、6つの試練を乗り越えなければいけません。
順番に解説していきます。
試練壱:いびき
まず、ホテルとちがってネットカフェは完全な個室ではありません。
仕切ってブースを作っているだけ。そのため、音がまる聞こえです。
隣のお客がポテチを食べている音もバッチリ届いてきます(さすがに「何味か」まではわかりませんが)。
そんな環境ですから、いびきに悩まされる可能性が高いといえます。
他のお客が「グォーグォー」と豪快な音を立てていてうるさい、という問題などネットカフェではけっして珍しくありません。
それとどうじに、「あなたはいびきをかきませんか?」という話にもなります。
誰かに指摘されたことがあるなら、他人のためにも利用は控えたほうがいいかもしれませんね(「うるさい」と怒られてしまうかも)。
試練弐:アラーム
早朝になると目覚ましアラームが鳴り出します。
私はかならず音を切って「バイブレーション」のみの設定にしますが、けっこう無神経な人が多いです。平気でズンチャカ鳴らします。
で、朝の5時に起こされるっていう。
しかも、鳴らしてる本人はぜんぜん起きないっていう。これあるあるです。
ネットカフェに泊まったら野球部の合宿くらい早朝に叩き起こされる。
そう覚えておいてください。よって、前日はなるべく早めに寝るようにしましょう。
試練参:打鍵音・音漏れ
キーボードをガチャガチャ打つ音や、ゲームや動画に興じる人のヘッドフォンから漏れた音が聞こえてきます。
これも仕方ないですね。ネットカフェは宿泊施設ではないので。
以上3つの対策としては、耳栓がおすすめです。
試練四:明かり
ネットカフェはかなり薄暗いものの、夜中でも真っ暗になることはありません。
そんなことをしたら廊下を歩く人が危険です。
なので、夜でも常に明かりがついているのです。
「家ではこだわりの遮光カーテンを使ってます!」という人にはきびしい環境ですね。ある種の鈍感さが求められます。
対策としては、アイマスクを着けるという手があります。
ちなみに、耳栓・アイマスクともにネットカフェで販売している場合があります。
とはいえ、念のため自分で用意するのがいいでしょう。どちらも薬局や100円ショップなどで買えますよ。
試練五:ニオイ
ネットカフェは仕切りがあるだけなので、頭上の空間をニオイが伝ってくることがあります。
- 食べ物のにおい
- 香水の匂い
- 足のニオイ
- 得体の知れない臭い
など、バリエーション豊かなにおいがあなたの鼻腔に襲いかかります。
想像してください。寝ようとしているまさにその瞬間、足のニオイがぷわ〜んと漂ってくるところを。
ご想像ありがとうございました。これ以上いうことはありません。
これもある程度はマスク防げます。が、耳栓にアイマスクにマスク……。
そんな状態で熟睡できるか?という話にはなりますよね。
もし眠れたとしても、信じられないレベルの悪夢にうなされそうです。
試練六:セキュリティ
ネットカフェの個室にはカギがありません。つまり施錠ができない、と。
これは法律絡みの問題ですので、興味のある人は調べてみてください。
完全個室にしちゃうといろいろ面倒なようです。
ですので、貴重品があると心配です。かりに貴重品がないとしても「その気になれば誰でも入ってこれる」という状況は不安です。
「夜中に不審者が入ってきたらどうしよう」とか、「顔にマジックで落書きされたらどうしよう!」とか、いろいろ心配になっちゃいますよね。
どうも熟睡できそうにありません。
まとめ
ネットカフェの宿泊に向いているのは鈍感な人です。
【鈍感な人】<ドンカンナヒト>
多少の音・明かり・ニオイを気にすることなく、そもそも施錠しようとしないため「カギが付いていない」という事実にすら気づかず、狭かったら脚を折り曲げて、枕がないからリュックに頭を乗っけて、それで「朝5時」のアラームを爆音でセットしてから眠りにつくような人。からの、グォーグォーのいびき炸裂。
「そういう猛者どもが安く宿泊するために集まる場所」と書いてネットカフェと読みます。
……ホテルに泊まりましょうか。
ネットカフェよりもお金はかかりますが、カプセルホテルのほうが快適に過ごせますよ。体験記はこちらです。