6800円でフェラーリを購入

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フェラーリが納車になった。

スーパーカーは木箱に入った状態で輸送されると聞いたことがある。あれは本当だった。私のフェラーリも例にもれず、アマゾンのダンボールに梱包されて届いた。

 

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購入の決め手となったのはその安さだ。新車で6800円。食後のコーヒーを68日間我慢するだけで買えてしまうとは驚きである。ただ私はコーヒーを飲まないから、計算が合わないけれど。

 

フェラーリと対面した。心なしか小さく見えるのは、私のフェラーリ経験値不足によるものだ。渋谷のハチ公みたいなものである。ダヴィンチのモナリザみたいなものである。

我々はどうやら実際に見たことのないものを、想像のなかで好き勝手に大きくしてしまう嫌いがあるようだ。その際たるものは芸能人の顔だが。

 

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そう自分に言い聞かせていたのだが、事実、このフェラーリは小さかった。気のせいではなかったのだ。その証拠に、箱には18分の1と書いてある。なるほど、どうりで安かったわけだ

 

ここで私は脳みそをフル回転させた。

フェラーリの新車価格が4000万円だとして、18で割ると222万円。18分の1スケールであっても222万円はしなければおかしい計算になる。あるいは計算がおかしい

 

ワイパーが動かないこと、給油口が開かないことを考慮しても、200万円は下らない。だってフェラーリなんだから。それが6800円とはなにごとか。めちゃくちゃお得である。

 

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「運転できないじゃないか」って?

なにを言うか。私はそんなに器の小さい男ではない。ゆえに気にしない。まちがって左ハンドル仕様をオーダーしてしまった時点で、運転するという選択肢など完全に消えていたのだから。

 

金持ちがそうするように、私もまた、家のなかにフェラーリを飾っておくことにする。グミ食べながらフェラーリ、イチゴミルク飲みながらフェラーリ、鬼ごっこしつつフェラーリである。

まさに大人の贅沢だ。

 

そして街を歩く際には、「ふふん。私フェラーリ持ってるもんね」という顔で歩かせていただく。6800円しか払っていないけれど、それとこれとは別問題。

もし私のような6800円のフェラーリオーナーと4000万円のフェラーリオーナーに差をつけるとするなら、ヤツらは声に出して「ふふん。私フェラーリ持ってるもんね」と言うことを認める。私たちはあくまでも表情のみ。これで文句はあるまい。

 

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サイズだって気にしていない。4000万円のフェラーリといえど、遠くから見れば小さい。6800円のフェラーリだって、顔をこすりつけて見れば、驚くほど大きい。

すなわちこれは遠近法の問題なのだ

 

明日、双眼鏡が届く。レンズを覗けば18倍になったフェラーリに会えるだろう。相変わらずワイパーは動かないけれど、ほぼ4000万フェラーリの出来上がりである。

なにも不満はない。 3999万3200円を節約できて嬉しい。それだけだ。

 

どうだ、君も3999万円を節約してみないか?

「み」から始まるような始まらないような、なんともいえない気分になれることを約束する。