「大人っぽい」と「老けてる」の違いってなんだろう?

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会った人のほとんどに「大人っぽいね」や「落ち着いてるね」などといわれてきた。

たとえば小学生のころ、私は大学生にまちがえられた。いざ大学生になったら、今度は30代に間違えられた。どうしたものか。実年齢が外見に追いつく気配がまるでない

 

だから私の年齢を知って、人は驚く。

「えぇ!」とか「ウソでしょ!」といった感想をもらす。「えぇ!ウソでょ!」というのもある。とにかくビックリするらしい。

先輩社員が私を同年代だと思っていたという事実も発覚した。彼のほうが10歳も年上なのに。

 

大人に向かって大人っぽい?

ただ正直にいって、私としては複雑な心境だ。

たしかに小学生のころは、「大人っぽいね」といわれると嬉しかった。褒め言葉としか受けとりようがなかったからだ。「暖簾くぐり放題〜」などと無邪気にはしゃいでいた。

 

だが、大人になってからの「大人っぽいね」は、もはや意味がちがう。「老けてるね」と同義なのである。

このように、おなじフレーズでも、対象が変わると意味が変わる。

たとえば「大きいね」で考えてみるとわかりやすい。

目を「大きいね」と褒めれば人は喜ぶ。だが、「大きいね」を顔のサイズに用いれば修羅場と化す

 

だから「大人っぽいね」と評されたとしても、小学生のころのように「えへへー。ありがとー」なんて喜べない。

むしろガッと胸ぐらをつかんで「喧嘩売ってんのか?」ってな話である。

 

スイートポテトを作ったのに、感想が「すごい!めっちゃスイートポテトっぽい!」だったらカチンとくるだろう。「いや、スイートポテトだわ」って。それとおなじシステムである。私は大人なのだ。

 

老けているわけではない

大人の私に向かって「大人っぽいね」や「落ち着いてるね」といってきた人に対しては、必ずこう聞きかえすようにしている。

「それって老けてるってことですよね?」

すると、首を横にふる。そして「ちがう」という。

 

……まぁそうか。楽しくしゃべっていてとつぜん悪口をいうだなんて、どうかしているもんな。

 

AIによるジャッジ

AIの顔認証機能で、実年齢プラス8歳の診断を受けたこともある。これまで何万人もの顔と年齢をディープにラーニングしてきた人工知能ですらも、私の実年齢を見誤ってしまうらしい。少なくともこのAIに「お世辞」という概念がないことだけはたしかである。

 

私はますます不安になる。勘違いしているのは私のほうではないか。じつは自分が思っているよりも10年長く生きているのではないか、と。

 

「私はいったい何歳なんだろう?」

まるでインド人のような疑問を抱えて、鏡に映った自分の顔を見つめてみる。

 

髪の毛は……ある。髭は……ない。

生気は……ある。皺は……ない。

歯は……ある。白髪は……ない。

鼻毛は……出てる。ハサミは……ない。

 

なのにどうして。

私は途方に暮れてしまった。