- 映画を観る際にレビューサイトを参考にしている
- 評価の高い映画だけしか観ない
という人に向けてこの記事を書きました。
映画のレビューサイトが充実していますね。どんな映画も、タイトルを入れて検索さえすれば、星の数で面白さを教えてくれます。
「評価2.8だって。クソ映画じゃん。やめとこ」
「うーわ。評価4.4。これは観なきゃ損だな」
こうして参考にしている人も多いでしょう。が、この習慣は損です。
そこでこの記事では「鑑賞前のレビューチェック」という悪しき習慣を絶つための方策について書いていきます。
なぜ鑑賞前のレビューチェックは有害なのか?
映画鑑賞をする前に評価を見るべきではありません。百害あって一利なし、です。
なぜなら、せっかくの機会を奪ってしまう危険性があるから。
たとえばテレビで面白そうな映画を知ったとします。
「観てみたい!」と思いました。
でも、レビューサイトで調べたら評価が3.1だった。最高が5.0ですから、3.1はたいしたことありません。はっきり言って駄作です。
だから観るのをやめました。
ありがちな光景です。でも、もったいない。
ひょっとしたらそれ、あなたにとって人生で1番の映画だったかもしれないのに。
評価2.52の映画が教えてくれること
たとえば私は評価2.52の作品を知っています。
世間はこの映画に「つまらん」という答えを出したわけです。
でも、観た人全員が2.52って評価したわけじゃありません。平均値です。
内訳を確認してみると、883件のうち79件が5.0の評価をつけています。
つまり100人中9人はこの2.52の映画を「傑作!」と思ったわけですね。
「どうせ関係者だよ」という意見もあるでしょうが、考えても真相はわからないので、先に進めます。
あなたがその9人に入らないなんて言えますか?
言えないはずです。なぜなら、好みは人それぞれだから。
私は「うわー。この映画最高だったな!これはさぞレビューも高いことだろう」と思って確認したら3.3だったことがありました。
個人的には7.0を付けたいくらいの気分なのに(5.0が上限)。
ここから言えるのは、
- 他人の評価は無意味
- 私のセンスはズレてる
ということです。
悪いレビューは毒
悪いレビューはとくにタチが悪い。やたら目立ちますし、印象に残りますし、説得力があるような気がしちゃう。
- 観るだけ時間のムダ
- カネ返せ
- 意味不明
こうした言葉を見てしまうと、ほかの高評価が目に入らなくなりますよね。
せっかく観たいと思っていても、一気にモチベーションを削がれます。
レビューは鑑賞後に読むもの
鑑賞前に読むと「先入観」を持ってしまいます。これがとっても厄介。
低評価だったらオートマチックに「つまらない」と感じてしまうし、高評価だったら「やっぱサイコー」と感じてしまう。
先入観は感性を鈍らせます。徹底的に排除すべきです。
そのためにはこう考えましょう。
レビューは鑑賞後に読むものだ、と。
そうすれば、鑑賞前にはあれほど有害だったレビューも、一転して意味のあるものに生まれ変わります。
「あのシーンをそうやって解釈するのか」
「コイツぜんぜんわかってないな」
と、刺激に満ちた情報に大変身するのです。
自分にはない視点や気づきを得られるため、より作品の理解が深まります。
鑑賞前は禁止ですが、鑑賞後のレビューチェックはむしろおすすめです。
駄作で浪費したくない?
「でも、つまらない作品を引いて時間とお金をムダにしたくない。だからレビューを確認してから作品を選びたい」という考えもあるでしょう。
たしかに高評価の映画は面白い確率が高く、低評価の作品はつまらない確率が高い。それは否定しません。
でも言いたい。
レビューを見てウジウジ悩んでる時間がいちばんもったいない。
だから、気になる映画があったらとにかく観ちゃう。これがいちばんです。
駄作だったらどうしてくれるんだ
「あんたの提言どおりレビューを確認せずに観たら、つまらない映画だった。案の定、評価もズタボロ。……こんな場合はどうしてくれるんじゃい!」って思いますか?
そんな時こそお得意のレビューサイトです。
その怒りをたった1つの星に込めて「史上最悪のクソ映画!」って書いたらいいと思います。
お金と時間を使ったあなたにはその権利があります。まぁ、言葉のチョイスはちょっとアレですけど。
どの映画を観ようか迷っている人には『インセプション』と『メメント』をおすすめします。どちらも鑑賞後にレビューサイトを見るのが最高に楽しい作品です。ぜひどうぞ。