「この部屋乾燥してるね」が私には分からない

「うわっ。この部屋乾燥してるね」という女性がいる。女性というのは特定の知人などではなく、一般的にそういう人がいる、ということ。

こうした発言を聞くたびに私は思う。「え?超能力者ですか?」と。

 

これは「部屋が乾燥してるんだかどうだかさっぱり分からない」すべての鈍感な(まるで私のような)男性に捧ぐ記事である。読んだからといって湿度に敏感になれるわけではないが、「仲間がいる」と知って安心すること請け合いだ。

 

 

乾燥センサーはどこ?

f:id:MORIKO:20190223143928j:plain

「この部屋乾燥してるね」発言をする女子に訊きたいことがある。

え?体のどの部分が感じてるの?」ということだ。

目が乾くのか、喉がカラカラするのか、あるいは私などには想像もつかない部分がこれまた想像もつかない反応を示すのか(後頭部がジンジン熱くなる、とか?)。

 

私は、目が乾いたとき、「あ、目薬」とだけ思う。喉がカラカラしたとき、「あ、水」とだけ思う。それらの症状が「部屋の乾燥」と結びつくことなどない。あくまでも個人的な問題であって、部屋云々のスケールで語るべき内容ではないのだ。

(靴紐が切れただけで「……世界が危ない気がする」などとつぶやく主人公がいたら笑っちゃうだろう。その感覚に近い)

 

もはや霊感に近いと思う

それにたぶん、女子はそうした症状が現れる前に乾燥を見抜いている、と私は推察している。

手がカサカサするから「ねぇ、この部屋乾燥してない?」ではない。唇がパサパサするから「湿度低くない?」でもない。女子は入室するやいなや見抜く。この部屋は乾燥してます、と。

 

そんなのもう、あれだ、霊感だ。

「あ、待って。私この部屋無理かも。なんか無理。気持ち悪い。だって何かいるもん」とおなじだ。シックスセンスだ。

私には霊感もなければ乾感もない。だから「この部屋が無理かどうか」を霊的に判断することもできなければ、湿度的に判断することもできない。

臭くなければ別にいい、って感じで、なんだか情けない。私だってもっと高等なジャッジを下したいのに。

 

無乾症と名付けてみた

それともなにか、痛みを感じない無痛症のように、乾燥を感じない無乾症なるものが存在するのだろうか。存在しないのなら、いまここで誕生させよう。ポンッ(誕生の音)。はい。無乾症の爆誕である。

 

病院を訪れる人には、病名を聞いて安心したいという潜在欲求がある。自分をどこかにカテゴライズして欲しい、と。なぜなら「分からない」状態は不安であり恐怖であるから。

だから私も、無乾症を提唱したい。そして自宅に招き入れた彼女の「ねぇ、乾燥してない?」に困惑している男性の方をたたいて、安心させてあげたいのだ。「意味がわからなくても大丈夫。君はちょっとばかし無乾症なだけさ」って。「とりあえず加湿器を買っておいで」って。

 

"カラッとした暑さ"とはなんぞや

無乾症の私には、暑さに種類がある、ということも理解できない。

「ジメジメしてて蒸し暑いね」だとか「カラッとしてるから嫌な暑さではないよね」だとかの類だ。やっと乾燥シーズンの冬を抜けて安心していたところへ、またしても湿度を問う難問をぶつけてくれるな。もううんざりだ。

 

暑さなんてのはな、「そこそこ暑い」か「暑い」か「死ぬほど暑い」の3種類しかないんだ。これでじゅうぶん会話は通じる。それなのに、ジメジメおよびカラッなんていう評価軸までくわえたら、全6種類になっちまうじゃないか。

 

もうやめてくれ。許してくれ。本当にわからないんだ。「コノヘヤカンソウシテルネ」がどうしたって理解できないんだ。

私にとって映画『乾き。』はもはやホラー映画なんだ。なんておぞましいタイトルなんだ。『乾き。』って、「。」しか理解できないじゃないか。いや待ってくれ、前言撤回だ。名詞に句点をつけるのもよくわからないんだ。

出演している小松菜奈の可愛さも理解できないんだ。ありゃいったいどうなってるんだ。どうなっているんだ!

 

まとめ

なにがなんだかさっぱりわからない。

 

 

(ご静聴と「さっぱりわからないのはこっちだわ!なんだこの記事!」のツッコミありがとうございました)