五月病という名称が五月にネガティブなイメージをもたらしています。
まことに由々しき事態です。
「五月か。気分が沈む季節だなぁ」
「五月って元気が出ないから嫌い。ほら五月病っていうし」
こんなふうに五月は"気分が滅入る月"として認識されているのではないでしょうか。
でも、五月に罪はありません。五月を悪者扱いするのをやめましょう。
季節性うつは秋ごろから症状が出始めます(日照時間の減少が原因だとされています)。であれば、九月や十月だってさほどいい月とはいえませんよね。
そこで、いっそのこと一月病〜十二月病まですべて作ったらどうかと考えました。
これは私からみなさんへの提案です。
これが一月病〜十二月病だ!
ではみなさん、ともに五月の仇討ちに出かけましょう。
まずは一月から成敗していきます。
一月病
- 餅を食べすぎて体重が増加する
- ド派手な髪型と衣装で集いたくなる
- ノーマルタイヤで降雪地域へ向かう
- お年玉の額を競って一喜一憂する
こういった症状があれば一月病です。
餅への欲求を抑えられないのは意思の弱さではありません。一月病の仕業です。
成人式ではっちゃけたくなるのも、若気の至りなんかじゃありません。一月病です。
ノーマルタイヤで雪国へ出動するのも一月病です。もはや正気ではありません。
こんな調子で十二月までいきます。みなさん、引き返すならいまです。
私は先へ進みます。
二月病
- カカオへの欲求が高まる
- 下駄箱を開けるときに緊張する
- 下校中にそわそわする
こういった症状があれば二月病です。
ほかの月では見られない特異な精神状態は、二月病という言葉でしか説明できません。
三月病
- 集団で泣く
- 手を取り合って泣く
- 卒業証書の筒を鳴らす
- さして親しくない人と連絡先を交換する
こういった奇行に走った場合、三月病を発症している可能性が高いです。
通常の心理状態ではけっして考えられない行動です。
四月病
- 『四月の風』ばかり聴いてしまう
- 『エイプリル』ばかり聴いてしまう
- 目がかゆい
- くしゃみが止まらない
- 鼻水が止まらない
これらはみな四月病の主たる症状です。
『四月の風』はエレファントカシマシの、『エイプリル』はフジファブリックの楽曲ですね。これらを無性に聴きたくなるのが初期症状です。
進行すると目のかゆみやくしゃみといった身体的反応となって現れます。
これを「花粉症」と呼ぶ人もいます。
五月病
- GW明けの出勤が嫌で仕方ない
- もう水着買う
これが五月病です。ただのせっかちではありません。五月病です。
六月病
-
折りたたみ傘を必ず携帯する
- 気分が落ちこむ
これが六月病の特徴です。折りたたみ傘がないと不安で窓の外ばかり見てしまいます。
また、気分の落ちこみも六月病の特徴です。これは、六月に祝日がないことも影響していると考えられています。
七月病
- 散財する
七月病の症状はシンプルです。散財。これだけ。
外食の回数が増えたり、旅行に出かけたり、愛車のホイールを買ったり。
七月病になりにくいのは堅実な人と、それからボーナス一括払い愛用者です。
八月病
- めちゃくちゃ焼けてるヤツがいる
- 高額なフランクフルト買っちゃう
- 高額なわたあめ買っちゃう
- 高額なかき氷買っちゃう
- 高額なトロピカルジュース飲んじゃう
- 高額なくじ引いちゃう
- 金魚を飼い始めちゃう
八月病は盛りだくさんです。
九月病
- ガラにもなく読書する
- 食欲を肯定する
- 落ち葉みたいな色のファッション
ぜんぶ九月病です。
落ち葉みたいな色のファッションをしている女子って、夏にはいないんです。でも秋になると急増しますよね。これが九月病でなくて何だというのでしょう。
十月病
- ガラにもなく読書する
- 食欲を肯定する
- 落ち葉みたいな色のファッション
- もうスノボ買う
ほとんど九月病と被ってます。
十一月病
- ガラにもなくプレッツェルをチョコレートでコーティングしたお菓子を買ってみたりする
これが十一月病(あるいは11月11日病)の症状です。
お菓子会社の戦略に踊らされているだけだと捉えるか、はたまた十一月病と捉えるかはあなた次第です。
十二月病
- やたら恋人が欲しくなる
- やたら恋人に会いたくなる
- 「プレゼント おすすめ」を検索する
- 待ち合わせにめっちゃ遅れる
- やたら居酒屋で騒ぐ
- 徹夜する
- 夜中に出かける
こういった症状があれば十二月病です。
どれもこれも不可解な行動でしたが、ぜんぶ十二月病だったんですんね。
まとめ
以上一月から十二月までのあるあるネタでした。
まちがえました。一月病から十二月病までをご紹介しました。
ぜんぶまとめて思考停止という病です。じつに恐ろしいですね。
固定観念に縛られることなく生きていきましょう。
八月にチョコレートを渡しましょう(たぶん溶けますがそれでも)。
十二月に『四月の風』を聴きましょう(いつ聴いても名曲です)。
九月に卒業証書の筒を鳴らしましょう(秋の夜長を鳴らし通す。あぁ面白い。筒の音)。
三月にめちゃくちゃ落ちこみましょう(五月にこだわることなく)。
これが記事に込めた本当のメッセージです。
五月はネガティブになりやすいなんてのも、餅は一月専属の食べ物なんてのも、ただの思いこみ。大丈夫。
くしゃみで吹き飛ばしてやりましょう。