コーヒーや紅茶を飲むとトイレに行きたくなりますよね。
それは、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインに利尿作用があるからです。
では、水はどうでしょうか。
「水って利尿作用があるのかな?」
そんな疑問をお持ちの方もいるかと思います。
そこでこの記事では、水に利尿作用があるのかどうかを明らかにしていきます。
水にも利尿作用があるの?
まず結論を書きます。
水に利尿作用はありません。
利尿作用というのは、摂取した水分量に関係なく「オシッコがしたい」状態になることをいいます。
たとえばコップ1杯のコーヒーを飲んで、カフェインの利尿作用によりコップ1杯分以上の尿が排泄されたりだとか。
つまり、「飲んだ量<出る量」となるんですね(利尿作用のせいで脱水状態になることもあります)。
水を飲んで尿が出るのは自然なこと
いっぽうで、水を飲んでトイレに行きたくなるのはごく自然な生理現象です。
水を飲めば体内の水分量が増えるので、水分量を調節するためにオシッコがしたくなるのは当然ですよね。
これを利尿作用とはいいません。
食事をすれば便が出る
少々下品かもしれませんが、大便で考えてみるとわかりやすいです。
食物繊維が豊富な食材を食べると、お通じが良くなりますね。サツマイモやごぼうを食べると便が出やすくなります(利尿作用といっしょ)。
たいして、牛丼やうな重ばかり食べていても、やっぱり便は出ます(水を飲んだのといっしょ)。
後者は食物繊維どうこうの問題ではなく、ただたんに「便が溜まったから排出する」というだけの話なのです。
体内の水分量が増えただけ
水もおなじです。水には食物繊維のようにお通じを良くする作用もなければ、カフェインのような利尿作用もありません。
ですが、水を飲めばトイレに行きたくなります。体内の水分量が増えたからです。
ですから、水を飲んでトイレに行きたくなったからといって「利尿作用がある」と判断するのは早計です。
繰り返しになりますが、水に利尿作用はありません。
ただたんに体内の水分量が増えてオシッコがしたくなるだけです。
まとめ
水に利尿作用はありませんが、たくさん飲めばトイレに行きたくなるのは事実です。
映画館に行く前や、高速バスに乗る前など、「オシッコをしたくなると困る」ような状況であれば、なるべく水分の摂取を控えるようにするのがいいでしょう。
水に利尿作用はないけれど……
私は1時間に1回のペースでトイレに行きたくなってしまう頻尿男なので、映画を観る2時間前からはなにも飲まないようにしています。
もちろん喉は乾きますが、上映中に席を立つよりはずっとマシなので……。
というわけで、みなさんも水の飲みすぎにはご注意ください。
利尿作用がないからといって油断は禁物です。飲んだ分だけちゃんとオシッコがしたくなってしまいますからね。
(汗として排出されたり体内に吸収されたりするので、飲んだ水がすべてそのままオシッコになるわけではありません。念のため)
以上、水に利尿作用はあるのか、でした。
驚くべきことに、世の中には"水が苦手な人"がいるんです。なぜ水が嫌いなのか、その理由をご存知ですか?