この記事では「秋が食欲の秋と呼ばれる理由」をイラストを交えて解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
なぜ「食欲の秋」なのか?
秋といえば食欲の秋ですね。
秋になると食欲が旺盛になるのは……おもに5つの要因が影響しているのです。
1. 美味しい旬の食べ物がたくさんあるから
秋に旬をむかえる食べ物はたくさんあります。
たとえばサンマ。
サンマの塩焼きなんて最高ですよね。
それから高級食材である松茸。
おそらくイラストのキノコは毒キノコでしょうが。
ほかにも栗、かぼちゃ、さつまいも、柿、梨など、秋が旬の食べ物はたくさんあります。
秋の味覚はどれもこれも美味しいので、ついつい食べ過ぎてしまう……。
これが「食欲の秋」と呼ばれる理由のひとつです。
2. 冬に向けて栄養を蓄えておくため
あるいは「食べ物があまり取れなくなる冬に向けて栄養を蓄えておこうとする」ことも食欲が増す原因のひとつです。
「冬でもスーパーに行けば食べ物買えるじゃん」といえばまぁそうなのですが、長い進化の歴史の名残というやつでしょう。
生き物としての本能が、冬が来る前にたくさん食べさせようとするのです。
人間だって動物ですからね。
これが「食欲の秋」と呼ばれる2つ目の理由です。
つまり冬にむけた蓄えである、と。
3. 夏バテを脱して食欲が回復するから
ほかにも秋に食べ過ぎてしまう要因はまだあります。
たとえば「夏バテで落ちていた食欲が涼しい秋になって回復するから」というものです。
夏バテをすると食欲が落ちるため、ロクに食事ができません。アイスやそうめんなど、冷たいものしか食べたくない、なんて人も。
夏にじゅうぶんな栄養を摂れなかった反動で、秋につい食べ過ぎてしまうんですね。
これも秋が「食欲の秋」と呼ばれる所以のひとつです。
4. 気温が下がり基礎代謝が上がるため
秋になると気温が下がりますね。そうすると、体温を保つために人間の体は夏以上のエネルギーを必要とします。
これにより基礎代謝が上がり(つまり体がたくさんのエネルギーを消費するようになり)、お腹が空くというわけです。
代謝が上がった以上に食べれば、当然ながら太ってしまいます。
いくらお腹が空くとはいえ、暴飲暴食をしないよう注意が必要です。
秋は涼しいので、運動をして体を動かすのも体型維持(あるいはダイエット)にはいいかと思います。
5. 秋になるとセロトニンが減少するから
食欲の増加にはホルモンも関係しています。
秋になると日照時間が短くなりますね。日照時間が短くなると、体内で作られるセロトニンというホルモンの量が減少します(セロトニンは太陽が出ている昼間に多く分泌されるため)。
セロトニンが減ってしまうと、自律神経のバランスが乱れ、食欲が過剰になってしまうことがあるのです。
食欲のブレーキが効きにくくなってしまうようなイメージです。
セロトニンが減ることで食欲を抑えられなくなり、ついつい食べ過ぎてしまうんですね。
ちなみに、セロトニンの減少は気分にも影響し、人をうつっぽい暗い気持ちにさせるといわれています。
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食欲の秋まとめ
秋に食欲が増す理由をご紹介してきました。
- 秋の味覚が美味しい
- 冬に向けて蓄える
- 夏バテからの回復
- 基礎代謝の上昇
- セロトニンの減少
これだけたくさんの理由があるのですから、秋に食べ過ぎてしまうのは仕方ないでしょう。
必死に抵抗するよりも、いっそ食欲に従って食べるのが賢明かもしれません。
(要因があり過ぎてたぶん食欲には勝てないので)
以上、秋はなぜ「食欲の秋」なのか、でした。
いくら食欲が増したからといっても、個人的に食べ放題はおすすめしません。
理由は以下の記事に詳しく書きましたので、興味があればぜひどうぞ。