論理的ってなんだろう?『「ロンリ」の授業』を読んだ感想

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あなたは自己啓発書の内容を鵜呑みにしていませんか?

 

この記事では野矢茂樹監修『「ロンリ」の授業』を読んだ感想を書いていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『「ロンリ」の授業』の感想

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本書はNHKの番組『ロンリのちから』をベースに書籍化したものです。

 

よって、子どもにも理解できるようなわかりやすさで「論理」についての解説がなされています。

26歳が読んでもためになりました。

 

ブロガーやライターのように文章を書いている人はもちろん、他人の意見に惑わされたくない人にとっても有意義な一冊です。

 

根拠と意見を区別すること

本書を読むと「根拠と意見を区別すること」の大切さがよくわかります。

 

というのも、「意見がどれだけ確実な根拠に基づいているか」によって、ある文章や発言が論理的かどうかを判断できるからです。

 

根拠はなに?と考えるクセ

一部の自己啓発書など、主張ばかり書かれていて、まったく根拠が示されないものなどもありますよね。

「お金を稼ぐには他人とちがうことをやれ!」なんて書かれているけれど、肝心の根拠がどこにもない

 

ですが、「群れから抜け出さなきゃダメだ!羊の群れを抜けて一匹狼として生きていけ!」などと自信満々にいうものだから、つい「お、おう!」なんてその気になってしまう。

 

そうした「論理的でない意見」は、じつは世の中にたくさんあります。

 

それら「根拠のない意見」に惑わされないために、つまり自分の身を守るために、本書の内容はとても有効です。

「論理的かどうか」をジャッジする能力は、そのまま自分の論理性にもつながります。

 

 

わかりやすい具体例

本書では、「こういう主張は正しいように見えるけど気をつけろ」という具体例がいくつも紹介されていました。

 

たとえば、「勉強をしなさい!勉強は大事だから!」という主張。

全国のお母さんの定番フレーズですね。

が、これは論理的ではありません。なぜなら根拠と意見がおなじものになっているからです。

 

つまり根拠が根拠になっていない

これを循環論法といいます(名前を覚える必要はありませんが)。

 

こうした具体例がいくつも載っているので、「いままで騙されていた!どうして納得してたんだろう!」と我が身を振り返ることができます。

 

中学生のみなさんはぜひ「それは循環論法だからおれは勉強なんかしないよ」と反論しましょう。

 

文章を書く人の場合は

誰しも、日々何らかの文章を書く機会はあるかと思います。

ブログ記事、企画書、始末書、告発文書、反省文、ラブレターなどなど。

 

こうした文章も「論理」を意識することで、相手に伝わりやすい、説得力を持った文章に仕上げることができます。

 

「ぼくは君が好きだ。髪がとても美しいからだ。だからぼくは君と付き合いたい。そうすれば君の髪に触れることができるだろう?」といった具合ですね。

 

とても論理的で、こんなラブレターをもらったら思わずOKを出したくなってしまうことでしょう。

 

まとめ:駅前にダサい店ができた

本書はとてもわかりやすく、論理の基礎を学ぶのに最適な一冊でした。

 

今後は「駅前にダサい店ができた」と聞いても騙されることはありません。

「自分の考えを事実として語っている」だけだから。こうした人物には要注意。

 

こんな具合に、論理を意識すればするほど面倒な人間になり、周囲から人がいなくなっていくでしょう。

ですので、ほどほどに論理的であるくらいがちょうどよさそうです。

 

「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう? (単行本)

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以上、野矢茂樹監修『「ロンリ」の授業』を読んだ感想でした。

このブログが論理的でないことがバレてしまうので、皆様は読まないことをおすすめします。