あなたは仕事で自分を貫いていますか?
この記事では、手塚治虫著『まんが「ブラックジャック」に学ぶ自分を貫く働き方』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『まんが「ブラックジャック」に学ぶ自分を貫く働き方』の感想
本書は、手塚治虫の漫画『ブラックジャック』に基づいたビジネス書です。
仕事にプライドを持ち、誰にも負けない圧倒的なスキルを使って、好きなように仕事をする。
そんな姿勢を『ブラックジャック』から学ぼう、というのが本書のテーマです。
どんな構成なのか
たとえば、「商売道具には金を惜しまない」などの見出しがあり、そこに1ページ分ほどの解説が載っています。
これは手塚治虫が書いたものではなく、編集者によるものです。
で、ページの左側から2〜3ページほどを割いて、主張の根拠となるマンガのコマが引用されています。
たとえば「商売道具に金を惜しまない」という項目では、ブラックジャックが1000万円払ってメスを研いでもらうコマが掲載されていました。
1つの主張にたいして、3〜4つの物語から該当するシーンを掲載しているものも少なくありません。
編集者が徹底的に『ブラックジャック』を読みこんだのでしょう。
熱量を感じます。
内容について
漫画『ブラックジャック』は法外な治療費を請求する無免許医ブラックジャックが主人公の物語であり、私がもっとも愛する漫画でもあります。
- 振り回されない
- 常識に縛られない
- 妥協しない
- 言葉で損をしない
大きくこの4つのテーマについて、ブラックジャックの姿勢が紹介されています。
私は『ブラックジャック』を全巻持っていますが、ビジネス書として編集されたものをあらためて読み、たくさんの気づきが得られました。
また、解説として手塚治虫のエピソードもいくつか紹介されているため、より深い作品理解につながります。
ブラックジャックはがめつい医師ですが、手塚先生はお金に無頓着で、作品作りのためにジャンジャン使ってしまったそうです。
両者が対照的であることが、なんだか面白く感じられました。
ブラックジャックという生き方
ブラックジャックは憧れの存在です。
小学生時代に『ブラックジャック』を知った私は、外科医を目指し、訓練のため採血時に注射針の先を見、貧血になり、倒れ、外科医への道をあきらめました。
ただ、外科医でなくとも彼のように生きることはできます。
本書で学んだことを生かして、今後はすぐに帰宅し、ムダな付き合いはせず、ひとり努力を重ね、唯一無二の存在となり、 部長にたいして「基本給として2千万円もらおう。安いもんだと思うがね」と言い放つ所存です。
2千万で私を雇えるなら、安いもんだと思うがねぇ……。
まとめ
原作を知っている人はもちろん、読んだことのない人にも刺さる内容です。
本書を読めば、原作を読みたくなることでしょう。
なお、解説は編集者によるものです。
これだけの内容を1冊にまとめるのは、相当な苦労だったと思います。
にもかかわらず、著者名は手塚治虫だけなんですね。
なんて謙虚なんだろうと思いました。あくまで本書は手塚先生の本である、と。
素敵です。
ぜひ部長に2千万円を請求してみませんか?
以上、手塚治虫著『まんが「ブラックジャック」に学ぶ自分を貫く働き方』を読んだ感想でした。