この記事では、勝間和代著『読書進化論』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『読書進化論』の感想
本書では、ウェブ時代における人生を変える本の使い方が説明されています。
「情報はネットで手に入るけど、本にもメリットはあるの?」という話ですね。
著者は本を読むメリットだけでなく、本を出版するメリットについても述べていました。
いずれ読み手から書き手に回りたいと考えている方にとっても参考になります。
本を読んだら回収する
本を読んだらすぐに行動を変える。
それが勝間氏のスタイルだそうです。
なぜなら、読み終えておしまいでは本代も時間ももったいないから。
「読んだら行動しろ」とは自己啓発書でよくいわれることですが、なかなか実行できません。
あなたは実践できていますか?
私は『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』を読みましたが、あり金ぜんぶは使っていません。
『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』も読みました。揉んでいません。
『財布はいますぐ捨てなさい』。
嫌です。
余計なお世話です。
これでは読んだ意味がありません。
やる前から「ダメ」だと決めつけるのはナンセンスですよね。
勝間氏の姿勢を見習って財布を捨て、お金を寝かせて増やし、増えたお金をぜんぶ使い、ふくらはぎを揉み揉みする所存です。
著者になる方法
著者は自身で書いていたブログが出版社の目にとまり、本を出すことになったといいます。
ブログを書いている人であれば、1度くらいは出版を考えたことがあるのではないでしょうか?
「声がかかって、本を出すことになったらいいなぁ」なんて。
私は5万回くらい考えています。
で、勝間氏が考える「著者になれる人の条件」というのがあって、それは面白い人間であること。
ほかの人よりも広い経験、深い経験を持っていないと、本を出すのは難しいというんですね。
だから本を出したかったら自分の人生を充実させなさい、と。
著者のなかにコンテンツがなければ、10万字(書籍の一般的な字数)書いたときに薄まってしまいます。
これでは薄いカルピス同様、本としてあまり魅力的ではありません。
本書への不満
本書は参考になったのですが、読んでいて不満に感じたこともありました。
著者は「10万字にしても薄まらないくらいの経験を持て」と述べています。
なのに、本書には「どこどこの書店員の言葉」などがたっぷり引用されているんですね。
酷いところでは15ページにもわたって、どのこ誰だか知らない書店員の文章を読まされます。
その内容は、勝間氏を褒め称えるもの。
自分の凄さをアピールするためなのか、勝間氏を褒めるどこかの誰かの文章をやたらと引用しまくるのです。
自画自賛はちょっとマズいから他者の言葉を使おう。そんな魂胆なのかわかりませんが、他者の言葉でもだいぶマズい。
読んでいて辟易してしまいます。
ひょっとすると、著者のなかには10万字を埋めるだけの内容がなかったのかもしれません。
10万字にしても薄まらないくらいの経験を持て……。
まさにその通りだと感じました。
一般人のコメントばかり載せられたら、読者はうんざりしてしまうので。
まとめ
読者にとってわかりやすい文章を書く技術。本を出版するメリット。
『読書進化論』では、予想に反して、著者になるための心得のようなものを学べました。
「いずれ自分の本を出したい」と考えている方にとっては参考になるかと思います。
勝間氏が褒めちぎられている本書は、少なくとも、勝間氏がどれだけすごい人なのか知りたい!という人にとっては最高の1冊です。

読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/10/01
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以上、勝間和代著『読書進化論』を読んだ感想でした。