あなたは右利きですか?
もし、"左手を使うだけで脳が活性化される"としたらどうします?
この記事では、加藤俊徳著『右脳の強化書 左手をもっと使えば弱点が逆転できる!』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『右脳の強化書 左手をもっと使えば弱点が逆転できる!』の感想
たいていの人は左脳ばかり使っていて、右脳を使えていない。
だからもっと左手を使って右脳を目覚めさせよ!というのが本書の趣旨です。
(脳の使っていない部分を使えば、新しい自分になれるのだそう)
これを読んで私は「キーボードを打って左手を使ってるから大丈夫」だと思ったのですが、どうやらキーボードをカタカタ叩くらいでは右脳を活性化させられないとのこと。
たとえばペットボトルのキャップを開ける、歯を磨くなど、複雑な動作を左手で行ってこそ右脳が目覚めるのだとか。
両脳を覚醒させるメリット
右脳と左脳をともに覚醒させることで、以下6つのメリットが得られるといいます。
- 頭が良くなる
- 失敗が成功に変わる
- 守りから攻めの人生へ
- チャンスの幅が広がる
- 人生が豊かになる
- 認知症予防になる
一言でいえば、ハッピーになるってなもんです。
ですが、ほとんどの人が右手ばかり使い、想像力に頼らない実務的な仕事ばかりしている。
つまり右脳をぜんぜん使っていません。
だからこそ左手をもっと使い、右脳を活性化させようというわけですね。
ハッピーになるために。
左利きには天才が多い?
以下、左利きの天才たちです。
- アインシュタイン
- ニュートン
- エジソン
- ミケランジェロ
- ピカソ
- ムンク
- モーツァルト
- バッハ
- ベートーヴェン
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
恐るべし左利き、という感じがします。
どうじに右利きの自分を呪います。
なぜ天才には左利きが多いのでしょう?
それは世の中のあらゆるものが右利きにあわせて設計されていて、左利きの人は右手を使う場面が多々あるからといいます。
だから彼らは両脳覚醒状態になっているわけですね(特別なことをしなくとも)。
左利きだから天才なのではなく、両手を使っているから天才。
そう考えることとし、右利きの我々も左手を使うとしましょう。
後半はあまり役に立たず
本書の前半では両脳覚醒について述べられていました。
つづく後半では、左手を使って解決できる悩みが示されています(こちらが本書のメイン)。
たとえば行動力がない、人付き合いが苦手、自信が持てない、世間体が気になるなど。
もはや「左手を使えばすべての悩みを解決できるのでは?」と思えるほど、たくさんの悩みが列挙されています。
左手を使うだけで解決できる問題が多すぎて、ちょっと(いやだいぶ)胡散臭く感じました。
仮にモテないことに悩んでいるとしますね。
だったらスポンジで体の隅々までていねいに洗い、肌感覚を養うことが大事なのだとか。
そうすれば扁桃体のバランスがとれ、相手との適正な距離感を保てるようになるからとのこと。
……こじつけ感がすごい。
モテるモテないはシンプルに顔でしょう。
右脳関係なくなっちゃった
「仕事が楽しくない」という悩みについては、 自分なりの目的をもって頑張れと書いてありました。
もはや右脳が関係なくなってますし、頑張れって、精神論になっちゃってます。
このように、ところどころで右脳が関係なくなっていました。
1冊の本にするのに、右脳だけでは不足だったのでしょうか。
まとめ
本書を読んで「右脳だけで1冊にできなかったんだろうなぁ」という印象を受けました。
どうにか引き伸ばして本にしよう、と。そんな努力が感じられます。
つまり内容が薄い。
ひとことでいえば「左手を使えば可能性が開ける」以上です。
ですので、タイトルがすべてを物語っているわけですね。
内容が薄いのではなく、タイトルが秀逸だということにしておきます。
とりあえず、もっと左手を使うといいそうです。
車のウインカーを出すとき、トイレでお尻を拭くとき、一眼レフのシャッターを切るとき、万馬券を当ててガッツポーズするとき、障子に穴を開けるとき、サッカーの試合中など、積極的に左手を使っていきましょう。
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以上、加藤俊徳著『右脳の強化書 左手をもっと使えば弱点が逆転できる!』を読んだ感想でした。
ひとまず私は浴室のワイパーがけを左手で行うようにしてみました。
天才になった実感は、まだありません。