やりたいと思っているのになかなか行動に移せないこと。
あなたにはありませんか?
たとえば会社を辞めてフリーランスになりたいとか。
この記事では、加藤諦三著『「行動できない人」の心理学』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「行動できない人」の心理学』の感想
- なぜ行動することが大切か
- なにが行動を阻害するのか
- 行動がもたらすもの
これが本書のおもなテーマです。
行動しなければなにも変わらない。
だからあれこれ考えず、(どんなにバカらしいと思えることでも)やってみるのが大事なのだそう。
生きがい、ありますか?
生きがいを持てない人は、やってみる前から楽しさを求めているのだと著者はいいます。
登山にしても釣りにしても、まず他人の書いたブログや他人のアップした動画を観て、面白いと思えるかどうかをチェックする。
楽しいと思えなければ自分はやらない。そんな感じでしょう。
ですが当然ながら、他人のブログや動画を見ただけで楽しさがわかるはずありません。
登山なら自分で山に登ってみて、釣りなら魚を釣ってみて、はじめて判断できるわけです。
やる前から楽しさを求めていては、なにも楽しいと思えない。
だからまずはやってみること。実際にやらなきゃ楽しさなんてわからない。
そういわれると、「まぁやってみるかな」なんて気になれたりします。
書道でも、ジョギングでも、アイドルの追っかけでも、小説の執筆でも、筋トレでも、まずはやってみることですね。
- やってみる
- 面白いと感じる
という順番なので。
自己主張してますか?
あなたは自己主張をするタイプですか?
著者曰く、自信は自己主張から生まれるんだそうです。本書のなかで繰りかえし主張していました。
「おれはナポリタンが食べたい!」
「わたしは会社員なんてしたくない!」
ってな感じで、自己主張をすることによって、同時に自信が生まれていくといいます。
自己主張は小さなものでも構わないのだとか。
もしあなたが自信喪失しているとしたら、誰かに向かって、あるいはネットを使って、自己主張をしてみてはいかがでしょう?
自己主張をするためには頭を使って考える必要がある。
考えて自分の意見を持つことで自信がつく。
私はそう理解しました。
どうにもならないことをいう
著者の主張のなかには納得できないものもありました。
たとえば著者は、「親に甘えられず、親に怯えて生活してきた子供は、何にでも不安を抱くようになり神経過敏になる」という旨のことを述べています。
でも、解決策はどこにもありません。
こう言ってのけておしまいです。
事実なのかもしれませんが、それでも無責任というか、冷たいと思うんですよね。
「子供のころ親に怯えていたのかい?だからお前は神経過敏なんだよ」と宣告され、改善方法はいっさい教えてもらえず。
ひょっとすると神経過敏をなおすことなどできないのかもしれません。
「だったら書くなよ」って思いました。
(しかも、神経過敏なサラリーマンほど疲れやすいものはないって……死刑宣告)
「親を喜ばせることばかり考えてきた人は、つねに他人の顔色ばかり伺うようになる」とも述べています。
これも、顔色ばかり伺うということは、自己主張できないということ。
つまり自信が持てない人間になっちまうというわけですよね(著者はそこまで書いていないけれど、そういうことになる)。
こちらも、ただ「親の顔色ばかり伺っていた子供時代」を否定されるだけで終わり。
「ちょっと酷くない?」って思いました。
いや、大抵の人が親に甘えられず、顔色を伺って成長したのではないかと思っていますが、あなたはどうでしたか?
「ママ〜。ママ〜。ボクはうな重とパフェが食べたいんだ〜。ねぇ抱っこしてよ〜」ってな感じでしたか?
まとめ
ところどころ絶望的な気持ちになってしまう決めつけがあるにしても、本書を読んで良かったと感じています。
行動するメリットを知ることで、行動する気になれるからです。
行動しなければ何も変わりませんし、告白しなければあの子とも付き合えません。
筋トレをしなければ筋肉は鍛えられず、スイッチを押さなければお風呂も沸きません。
本書を読めば、ひとまず「なにかしなきゃな」ってな気分になれます。
あなたは何をしますか?
以上、加藤諦三著『「行動できない人」の心理学』を読んだ感想でした。
ちなみに本書は定価500円です。なんと行動(購入)しやすい価格か。