あなたは自己肯定感が高いほうだと思いますか?
この記事では、日木流奈著『自分を完全肯定できますか 「ひとりヨシヨシ」で生きる』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『自分を完全肯定できますか 「ひとりヨシヨシ」で生きる』の感想
タイトルにあるように自分で自分を認めてあげる生き方、「ひとりヨシヨシ」を推奨しているのが本書です。
食器洗いしたのか、ヨシヨシ。
課長に怒られても泣かなかったんだね、ヨシヨシ。
こんな具合に自分を褒めてあげるわけですね。
大人はほとんど褒められることがありません。
だったらセルフで褒めてやればいいのだといいます。
「ひとりヨシヨシ」というネーミングがなんとも秀逸です。
著者は13歳だったのか……
著者は執筆当時13歳です。
が、とても13歳が書いた内容とは思えませんでした。
圧倒的な文章力、思考力、知識量です。
大人が書いたとしても「教養のある人だなぁ」ってなもんですが、それを13歳の少年が書いてしまうとは、なんというか、マンマミーアです。
日木氏は生まれてすぐに低酸素性虚血性脳症の後遺症により脳萎縮し、脳障害となったそうで、自ら歩いたりしゃべったりすることができないそうです。
著者が文字盤を指でさし、それを母親が読み取るやり方で執筆したのだといいます。
(ネット上には「本当に本人の言葉なのか?」と疑問視する声もあります。真実について検証のしようがないため、本記事では深く言及しませんが)
他人と比較せず「自分らしく生きる」こと
内容へと話を戻します。
自分を肯定しながら生きるコツとして、著者は「他人と比較しないこと」を挙げていました。
他人は実例にとどめて、自分らしく生きることが大事なのだと。
他人と比べずに生きられたら、きっと幸せになれるでしょう。
ただ、本書を読んですぐに「そうしまーす」とはなかなかいきません。
どうしても他人と自分を比べてしまいませんか?
ネット社会では困難かもしれない
誰それがこんな良い車に乗っている、こんな良い腕時計を持っている、こんなにたくさんのお金を稼いでいる、こんなにオシャレな服装で出かけている、など。
ネットやSNSを通して比較対象がバンバン届きます。
その度に私たちは「いいなぁ」だとか「クッソー!」だとか、心をかき乱され、敗北に打ちひしがれる。
ただボーッと生きていると、否応なしに競争に巻き込まれてしまいます。
それで、負けてる自分に鞭打って、もっと努力させようとする。
「ひとりベシベシ」な生き方をしていては、自分を完全肯定するなんてことできませんよね。
自分軸で生きるためには、他人の自慢で溢れているネット(SNS)と距離をとったほうがいいのかもしれません。
まとめ
本書を読んだ感想をご紹介してきました。
誰にも頼まれていない文章を書いた自分を「ヨシヨシ」と 褒めてやりたい気分です。
あなたも、こんな駄文を読み切った自身の辛抱強さを「ヨシヨシ」と褒めてやってください。
こうやって他人と比較せずに自分だけを見つめていれば、自分がどれだけ素敵で、どれだけ頑張っているかを実感できるといいます。
お互い、自分にやさしくしてあげましょう。
以上、日木流奈著『自分を完全肯定できますか 「ひとりヨシヨシ」で生きる』を読んだ感想でした。