料理を作るのって面倒くさくありませんか?
この記事では、料理研究家・高木ゑみ著『やる気の続く台所習慣40』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『やる気の続く台所習慣40』の感想
ちょっとした工夫をするだけで、台所に立つモチベーションが上がるといいます。
その「ちょっとした工夫」について書かれているのが本書です。
作り置きで手間を省く
たとえば、作り置き。
週末など時間があるときに、まとめて料理を作っておきます。
作り置きした料理にひと手間くわえて出せば、べつの料理として楽しめるので飽きないといいます。
本書には例として、肉じゃがのアレンジレシピが載っていました。
肉じゃがにトマトとハーブとチーズを加えて、イタリアン風にするのだそう。
なんとも斬新なアレンジです。今度やってみようと思い、メモに残しておきました。
作り置きをうまく活用できれば、忙しい平日の手間を減らせますね。
「よーいどん!」と手を叩く
モチベーションを上げるもっとシンプルな方法として、「よーいどん!」といって手を叩くというのも紹介されていました。
面倒くさいなぁと感じたら、とりあえず「よーいどん!」と口にしながら両手をパチンとやるといいそうです。
ずいぶん古典的ですよね。
ちなみに、この方法は私には合いませんでした。
台所に立つのが面倒くさいというのに、「よーいどん!」なんてやる気力などありません。
ひとりで「よーいどん!」とできる活力があるなら、その活力でとっくに料理を始めています。
ポジティブ思考
本書には精神論もいくつか書かれていました。
先述の「よーいどん!」もそうですし、これからご紹介するポジティブ思考もそうです。
たとえば、疲れていて満足に料理ができないことってありますよね。
調理をするのが億劫で、スーパーで買ったお惣菜を並べるだけだったり。冷凍食品を解凍するだけだったり。
「そんな状況でも自分を責める必要はない 」と著者はいいます。
どんなときでもあなたが笑顔でいることが家族にとっても幸せだから、と。
だから料理ができていないくても落ち込むことはないのだとか。
「ごめんね〜。疲れてて料理作れなかったよ。えへへ!」ってなもんですね。
……家族の優しさに期待しましょう。
まとめ
本書は真面目な人にぴったりだと思います。
真面目な人はいつでも完璧さを求めて、「〜べき」という厳しいルールを自分に課してしまいます。
が、そうしたルールが自分を苦しめてしまうことも少なくありません。
「もっと気楽にやればいいんだよ」というメッセージに触れることで、気分がラクになるのではないでしょうか。
ひとりでご飯を食べるときには「あえて食べずにファスティング(断食)をしてみては?」と勧めています。
そうすれば調理や片付けの手間がなくなりますよね。
帰宅時間が見えない相手には「セルフ鍋」を用意するといいのだとか。
レンジでチンだけでは味気ないと感じる方にはおすすめです。
料理研究家は、料理が好きだから
とはいえ、本書は料理研究家が書いた本です。
料理研究家は、そう、料理が大好きな人間ですよね。
そのため、調理がとにかく面倒くさい!と感じる方にとっては、「そんなことやってられない」という内容もしばしば登場します。
たとえば、買ってきた野菜を長持ちさせるために、切って、茹でて、保存袋に入れるとか。
そんなのって、超面倒です。
「腐らなきゃOK」と考えている私にとっては、馬の耳に念仏状態でした。
ところどころ「料理大好き人間」との温度差を感じてしまいます。
著者はメンタルトレーナーではなく料理研究家ですからね。
もともと「やる気」のある人間なので、「料理をしたくない」人間の気持ちはわからないのかもしれません。
とはいえ、
- 一味足りないときの解決策
- 新鮮な食材選びの方法
など、(やる気とは関係のないところで)いくつか参考になりました。
以上、料理研究家・高木ゑみ著『やる気の続く台所習慣40』を読んだ感想でした。
面倒なお皿洗いをしたくない方には、「そもそも洗い物の出ない食事」がおすすめです。
洗い物が出ない食事をご存知ですか?