著者の肩書はYouTuber、歌手、モデル、タレント……。
この記事では、kemio著『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』の感想
本書を読むまで、著者については「若者に人気のインフルエンサー」程度の認識しかありませんでした。
つまり、kemioなる人物のことをよく知らないまま読んでいます。
感想をひとことでいえば「言葉遣いが独特」です。
ワードチョイスが面白い
どうやら著者は、独特なワードセンスの持ち主のようです。
怒りの感情を「中指」と表現したり。
著者独自のものなのか、あるいは若者言葉なのかはよくわかりませんが、20代後半の私にとっては刺激的でした。
なんというか、日本語の進化(退化?)を目の当たりにできます。
内容は自伝的エッセイ
本書はkemioの自伝的エッセイといった内容でした。
私は著者について勉強不足だったので退屈でしたが、kemioファンなら楽しめるかと思います。
kemioの生い立ち、恋愛観、生き方について知ることができます。
本書の読書メモを見返してみたところ、「レディー・ガガは神様」と書いてありました。
そう、kemioはレディーガガを崇拝しているようです。
彼について私が得た情報は以上です。
著者のメッセージはコレ
著者が本書を通じて伝えようとしたのは、
- 常識に縛られるな
- 自分を信じよう
- 自分が好きなことをしよう
- 他人の意見なんて気にするな
おそらくこのあたりだと思います。
私はそう感じました。
表現が独特なので翻訳が難しかったものの、要約すれば、たぶんこんな感じになります。
そしてご覧の通り、メッセージは主としてティーンエイジャーに向けられたものです。
20代半ばを過ぎた男の曇った心には、さほど響きませんでした。
まとめ
エッセイというか、自己啓発書のような内容です。
読んだらきっと「よっしゃー」ってな気分になれます。
正直にいって、主張それ自体はさほど珍しいものではないと感じました。
ただ、表現がとにかく独特です。
おそらく読者を選びます。拒絶反応を示す人もいるのではないでしょうか。
(「違和感を感じる」といった表現が許せない人はたぶん本書を読めません)
私はいちブロガーとして、「文章を学ぶ」つもりで読みましたね。
若者はこんな言葉を使っているのか、と。
私にとって苦手な文章でしたが、研究のつもりで読破しました。
そうして得たのは、
- 怒りは「中指」と表現する
- kemioはレディーガガが好き
以上の2点です。
なんというか、不作でした。
本書の対象年齢は10代
本書がおすすめなのは、
- ティーンエイジャー
- kemioファン
のいずれかです。
あなたがkemioファンの10代だとしたら、もはや読まない理由がありません。
すぐに読みましょう。読まなきゃ中指です。
本書のなかには、頑張ってると思わずに「やってる」とだけ思うようにしている、という記述がありました。
「頑張ってる」は自分を追い詰めてしまうからだそう。
なるほど、たしかにそうかもしれません。
あなたは「勉強を頑張ってる」「仕事を頑張ってる」などと感じていませんか?
もしかしたらその頑張りが、自分を追い詰めているのかもしれません。
世の中に生きづらさや閉塞感を覚えているとしたら、本書を読んでみてはいかがでしょう。
以上、kemio著『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読んだ感想でした。
人生からランナウェイせず、 棺桶までランウェイしていきたいものです。