あなたはいま、幸せですか?
この記事では、里岡美津奈著『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』の感想
まずはネガティブなポイントから。
本書が残念なのは、「幸せをつかむ女=著者」であることです。
「幸せになる女性はこんな習慣を持っていることが多い」
みたいな内容を期待していたんですよね(私は)。
ところが読んでみると、幸せをつかむ女とはイコール著者のことで、ただ里岡氏が持論を述べているだけでした。
つまり本書の内容は「とっても幸せな私が、どうやって幸せを手に入れたか教えてあ・げ・る」といった感じです。
なんというか、余計なお世話だと思いました。
朝は紅茶を飲む?
幸せをつかむ女(つまり著者)は、朝に紅茶を飲むのだとか。
自分の習慣を「幸せをつかむ女の習慣」に拡大してしまっているゆえに、無理を感じる箇所がいくつかありました。
上に書いた"紅茶"もその一つです。
べつに紅茶ではなく、朝からスムージーを飲んでも幸せになれるでしょう。
たぶん玄米茶でもソーダでも問題ありません。
朝からビールだと、これはちょっとマズいかもしれませんが。
結論は「一所懸命生きること」だそうです
幸せをつかむ女になる秘訣は、結局のところ「一所懸命生きること」だといいます。
あとがきにそう書かれているのを読み、「これまで紹介されていた習慣はなんだったんだ」と複雑な気持ちになりました。
- 朝は紅茶を飲め
- モノを溜め込むな
- 年齢を気にするな
などとさまざまな主張をしたにも関わらず、最終的には「一所懸命に生きればいい」と締めくくっています。
それならわざわざ本にせず、SNSで「幸せになりたければ、日々を一所懸命生きよう」と発信すれば済みます。
本書を読むのに費やした時間を返して欲しいと思いました。
まとめ
この『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』という本はあまり参考になりませんでした。
それは私が男だからかもしれませんし、そんなことは関係ないのかもしれません。
ただ、幸せな著者が「私はこうしているよ」というこだわりを紹介しているだけで、退屈であることは否めません。
著者の習慣が「幸せになるための普遍性」を持っているわけではなく、著者はその生き方で"たまたま"幸せになれただけ。
(たぶん幸福と紅茶は無関係。歯の黄ばみとなら大いに関係しているけど)
ですので、タイトルを変えたほうが良いと思いましたね。
『幸せな私の習慣を教えちゃうぞ(音符)』とか。
本書はシリーズモノである
どうやら「〜な女」というのはシリーズモノのようです。
今回ご紹介した『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』のほかにも、『好かれる女と面倒な女の習慣』や『伸びる女と伸び悩む女の習慣』が出版されています。
後ろ2つの著者は関下昌代という、本書の里岡氏とはべつの方です。
このシリーズの一環として、本書は企画されたのかもしれません。
なんにせよ私が思ったのは、「この手の本を読む女性は幸せになれないだろうな」ということ。
本当に幸せな女性って、たぶん『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』みたいな本を読んでいないと思うんですよね。
勝手なイメージですが。
幸せになるためのハウツーなど、存在しないのかもしれません。
幸せをつかむ女と逃す女の習慣 (Asuka business & language book)
- 作者:里岡 美津奈
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2018/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
以上、里岡美津奈著『幸せをつかむ女と逃す女の習慣』を読んだ感想でした。