あなたは他人の考えていることがわかる「お察し上手」な人間ではありませんか?
この記事では、根本裕幸著『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』の感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』の感想
タイトルのとおり本書は、"人のために頑張ることに疲れたとき"に読むためのものです。
私はとても良い内容だと感じました。
本書を読めば、
- なぜ人間関係に疲れてしまうのか
- どうすれば疲れずに済むのか
などがわかります。
そしてアドバイスに従って考え方や行動を変えることで、これまでよりも「人のため」を思って疲れにくい体質になれるでしょう。
他人の考えばかり気にしていた私は、本書を読み、だいぶ思考が変わりました。
あなたは「お察し上手」では?
もしあなたが「他人のために頑張ることに疲れた」と感じているなら、本書にあるとおり、あなたはお察し上手な人間なのかもしれません。
お察し上手な人間は、他人の意図を(無意識のうちに)汲み取り、対処するために行動するといいます。
つまり、相手の考えていることを読み取る能力に長けているわけです。
相手が期待通りの反応をしてくれないとき
たとえば、お察し上手な人は恋人が観たそうにしている映画に気づきます。
そしてあなたから「この映画観に行ってみる?」と提案。
いっしょに映画館で鑑賞するわけですが、上映終了後に恋人が「つまらなかった」と呟く。
こんなとき、お察し上手なあなたはショックを受けます。
なぜなら相手のために(あなたはさほど興味もない)映画をセレクトし、お金を払って観たのに、恋人が喜んでくれなかったから。
期待通りの反応をしてくれなかったから。
このように自分の行いが報われなかったとき、お察し上手な人間は、自己肯定感を下げてしまうのだそうです。
自分の気持ちを大事にすること
お察し上手な人は、自分よりも他人の気持ちを優先させてしまいます。
が、他人本位な生き方をしていては、他人に振り回されるばかり。
人のために頑張りすぎて疲れないためにも、もっと自分を大事にしなければなりません。
つまり、他人軸から自分軸へとシフトするわけです。
解決策「私は」で生きる
本書で示されていた「自分軸で生きる方法」のなかで、とくに気に入ったものを1つご紹介します。
それは、「私は」という主語を意識すること。
- 私はお腹が空いた
- 私は蕎麦が食べたい
- 私はハンバーガーは食べたくない
- 私はもう少し寝たい
- 私はあっちの映画が観たい
- 私は洗い物をしたくない
など。
1日のすべての行動について「私は」と入れることで、自分のことと他人のことに線引きしやすくなるといいます。
これは私にとって良いアドバイスでした。
いつも「相手はどうしたいのか、どう思っているのか」ということばかり考えていたので。
まとめ
もしあなたが人のために頑張り、疲れてしまったなら、それはお察し上手な性格のせいかもしれません。
ただ、ちょっとしたコツを知るだけで、ストレスはかなり抑えることができます。
主語を意識するほかにも、 本書では、自分軸で生きるための工夫がいくつか紹介されていました。
他人軸は自分を不安にさせ、傷つけるといいます。
ぜひあなたも自分軸にシフトし、いまよりも快適に(すこしワガママに)、生きてみませんか?
以上、根本裕幸著『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』の感想でした。