あなたは自分自身を「天才」だと思いますか?
この記事では、ディーン・キース・サイモントン著『天才とは何か』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『天才とは何か』の感想
なんとも後味の悪い本でした。
本書を読んでも、「天才がなんなのか」は良くわかりません。
天才というのは曖昧な概念であり、一言で表現するのは難しいようです。
たとえばIQ。
IQが140以上あれば間違いなく天才ですが、創造的天才(画家など)とは異なります。
もし創造的天才になりたければ、文化的価値のある分野で功績を残さなければなりません。
たんに頭がいい天才と、芸術的な天才。
おなじ天才でも、定義はだいぶ変わってきます。
天才は精神を病む?
本書は「天才とは何か」を9つの視点から見ています。
- IQ140以上か知能検査を無視するか
- 精神に異常があるか心が健康か
- 遺伝か環境か
- 第一子か末っ子か
- 分野を絞るか幅広い関心を持つか
- 完璧主義か失敗を繰り返すか
- 神童か遅咲きか
- 夭折するか長生きするか
- 孤高の天才になるか気の合う人と繋がるか
どれも興味深いテーマではありませんか?
ただ、残念なことに「天才はこっちです!」と答えの出ているものはありませんでした。
というのも、いずれの天才もいるからです。
精神を病んだ天才もいれば、健全だった天才もいる。
第一子の天才もいるし、末っ子の天才もいる。
ようするに、「天才になるために必要な条件」はありません。
(私もあなたも天才を諦めることはないのです)
個人的にはもっとこう、バシッと「天才とはこうだ!」という明快な答えを期待していたので、残念に思いました。
この能力があなたを天才にする
有益な情報が得られたとすれば、それは「知識の獲得は早いほうが良い」ということです。
天才になるには、どんな知識でも素早く吸収できたほうがいい。
プログラミング言語を覚えるにしてもそうですし、ギターのコードを覚えるにしてもそうです。
「知識を早く身につけられる」ことは、私たちを天才に近づけます。
時間を効率よく使えますからね。
そこで肝心の「知識を素早く獲得する方法」については、以下の本を読むのがおすすめです。
『天才とは何か』のなかでは、詳しく言及されていませんでした。
もしあなたが天才を目指すなら、ぜひ上の本を読んでみてください。
自分が天才かどうかを知る方法
いますぐ自分が天才かどうかを知るには、知能検査(IQテスト)を受けるのが一番です。
IQ140以上をマークすれば、あなたは紛れもない「天才」だといえます。
そうではなく創造的天才を目指すのであれば、作品作りに励み、功績を残さなければなりません。
生きているうちに評価されれば良いですが、ゴッホのように、死後になってようやく認められるケースもありますよね。
創造的天才になるのは容易ではなさそうです。
私はこうしてブログを書いていますが、「天才ブロガー」と呼ばれる気配はいっこうにありません。
まとめ
本書を読んでも、天才がなんなのかはよくわかりません。
かわりに「天才とはなんなのかよくわかっていない」ということだけは、はっきりと認識できます。
そう、結局のことろ「天才」ってよくわからないんですね。
あらゆる分野に天才がいるため、彼ら/彼女らを一言で定義することができません。
笑いの天才。努力の天才。
お金を稼ぐ天才。天才カメラマン。
天才ボクサー。天才バカボン。
つまり天才ってなんなの?っていう。
本書ではあらゆる天才たちについて言及しているため、読めば「天才たち」について詳しく知れます。
あなたも「天才」に興味があれば、ぜひ読んでみてはいかがでしょう?
以上、ディーン・キース・サイモントン著『天才とは何か』を読んだ感想でした。