AIに仕事を奪われない方法。
それは、「伝える力」を身につけることだといいます。
この記事では、カーマイン・ガロ著『伝え方大全 AI時代に必要なのはIQよりも説得力』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『伝え方大全 AI時代に必要なのはIQよりも説得力』の要約と感想
まずは本書の要約から。
これからは、アイディアを上手に発信する力がものをいう時代。
伝えるスキルを磨けば、信じられない勢いで富を手に入れることができる。
伝える能力は、話す力、書く力、推測する力、説得する力からなる。
説得力を高め、あなたがいる分野であなたがスターになる方法を伝授する。
以上がおもな内容です。
説得力が高い人は「余人をもって替えがたい」といいます。
AIにも他人にも負けない存在になれれば、将来は安泰ですね。
今ほど「伝える力」が重要な時代はない
あなたは「伝える力」をもっていますか?
著者は「今ほど伝える力が重要な時代はない」といいます。
その理由はこうです。
農業が中心の時代には、耕すのが多少うまくても大儲けはできなかった。
工業化が進んだ後も、部品の組み立てが多少うまいくらいでは給料に差は出なかった。
だが今なら、アイディアをちょっと上手に示せるだけで、かつてはあり得なかったほどの勢いで富を手に入れることが可能。
だから、伝える力を伸ばすべきだ、というわけです。
具体的な伝え方のテクニック
本書はおもに「どうやったら説得上手な人になれるか」を説明しています。
話を聞いてもらうには、信頼を得ることが大事だといいます。
信頼を得るには、シンプルでわかりやすく、なじみのある言葉を使うべきだとか。
- 冒頭の5秒で全体像を伝えるべし
- 個人的な話をすると信頼関係を築きやすい
- 感情に訴えかけるにはストーリーが不可欠
などなど。
伝え方のコツが多く紹介されていました。
- ブロガー
- ライター
など文章で人に伝える仕事もあれば、
- YouTuber
- 営業職
など、トークで人にメッセージを届ける仕事もあります。
どちらに該当していても本書の内容は役に立つでしょう。
こうした活動をしていない方でも、職場で新人に仕事を教える機会などがあるかと思います。
ビシッと仕事を教えて、デキる上司っぷりを見せつけましょう。
説明が下手だとナメられます。
伝え方は大事だけど……
本書を読めば、「伝え方のコツ」を学べます。
が、「何を伝えるか」は教えてくれません。
伝え方ばかり磨いても、中身がなければ意味がないでしょう。
車をピカピカに磨いたが、ガソリンは空っぽ。
こんな状態に陥ってしまいます。
著者は「アイディアを上手に発信する力がものをいう時代」だと述べています。
つまり、アイディアがあることを前提として、テクニックを伝授してくれているわけです。
肝心のアイディアがあるかどうかで、本書の価値は変わってきます。
あなたには「伝えるべき事柄」がありますか?
まとめ
役に立つ本でした。
本書を読めば、伝える能力の重要性と伸ばし方がわかります。
たとえば、趣味や仕事で身につけたスキルは自分だけのものです。
自分では当たり前だと思っていても、他人にとっては価値ある情報かもしれません。
そこで培ったスキルやノウハウを体系化し、文章で上手に伝えることができれば、電子書籍としてセルフ出版ができたりもします。
ヒットして印税で大儲け……なんてことも。
伝える機会や場面がなければ、自分で作り出せば良いんですね。
ブログでも、電子書籍でも、YouTubeでの動画配信でも。
これからAIが台頭してくるなら、伝える力は、持っておいたほうが良いのかもしれません。
雨が降るとわかっているから傘を持って出かける、みたいな感覚で。
以上、カーマイン・ガロ著『伝え方大全 AI時代に必要なのはIQよりも説得力』の要約と感想でした。
わかりやすく伝える方法については、こちらの本もおすすめです。