何味のうまい棒が好きですか?
めんたい味、チーズ味、やさいサラダ味、コーンポタージュ味……。
この記事では、『うまい棒は、なぜうまいのか?国民的ロングセラーの秘密』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『うまい棒は、なぜうまいのか?国民的ロングセラーの秘密』の要約と感想
まずは本書の要約から。
1979年の発売以来、愛されつづけるうまい棒。
どのような思いが込められ、どのような原料を使い、どのような製法で作られているのか。
カラーの写真付きで、うまい棒の秘密をわかりやすく解説する。
以上がおもな内容です。
確実にいえるのは、本書を読むとうまい棒が食べたくなる、ということです。
本書といっしょにうまい棒もゲットしておくのがおすすめです。
「10円の駄菓子を作りたい」という思い
うまい棒の出発点には「10円の駄菓子を作りたい」という思いがあるといいます。
1本10円なら子供たちが手軽に買えるからです。
驚くべきは、1979年の発売以来、うまい棒の値段が変わっていないこと。
増税をしても、原材料が値上がりしても、1本10円を貫く姿勢。
素晴らしいですよね。
うまい棒を買ってやおきんを応援したくなります。
1本10円だけど妥協はしない
うまい棒は1本10円と低価格ですが、安いからといって妥協はしないといいます。
たとえば、個包装。
瓶のなかにドサッと入れておいて、子どもが買いにきたら1つ出すのが、一般的な駄菓子の売り方でした。
でも、うまい棒を瓶に入れて売ったら、湿気て品質が落ちる。
そこでやおきんは、コストをかけて利益を減らしてでも、個包装することを選んだそうです。
コストを下げるためには1袋に3本ほど入れるべきですが、それでは「10円の駄菓子を」という当初の思いを実現できません。
ゆえに、1本1本個包装をし、10円で販売したのだとか。
「長期的に考えてメリットがあることは、コストを惜しむべきではない」という考え方に基づいているといいます。
損して得取れ、というやつでしょうか。
うまい棒にはなぜ穴が空いている?
うまい棒の中心部分は空洞になっていますよね。
空洞を見て「材料をケチっている」と非難する人がいるそうです。
でも、それは誤解。
実際は材料をケチるためではなく、サクサクとした食感が増すように穴を空けているのだとか。
むしろ、穴を空けるほうがコストがかかるというから驚きです。
50円玉に空けられた穴は材料をケチるためですが、うまい棒のそれは、ケチるためではないそうです。
まとめ
パッケージへのこだわり。
遊び心へのこだわり。
種類の多さへのこだわり。
うまい棒にはたくさんのこだわりが詰まっていました。
コストをかけてでも顧客第一で考えることが、成功のカギなのかもしれません。
本書を読めば、うまい棒を好きになります。
しかも「ウマいから」という単純な理由ではなく、やおきんの理念まで含めて好きになります。
以上、『うまい棒は、なぜうまいのか?国民的ロングセラーの秘密』の要約と感想でした。
※うまい棒はネットで買うと割高です。近くのスーパーでお買い求めください。
そういえば、うまい棒のイメージキャラクターには名前がないそうです。
名前くらいつけてやっても良いと思うのですが。