定時で帰れていますか?
定時までに仕事を終わらせるのにはコツがあるといいます。
この記事では、冨山真由監修『定時で帰る女性の仕事ルールと時間術』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『定時で帰る女性の仕事ルールと時間術』の要約と感想
まずは本書の要約から。
精神論ではなく、行動科学に基づいたメソッドを紹介。
ターゲット読者は仕事に慣れてきた中堅社員。
仕事はやる気だけでは長続きしない。デスクは片付けておくべし。
自分にしかできないというのは思い込み、など定時に帰るためのノウハウを伝授する。
以上がおもな内容です。
タイトルには「女性」とありますが、女性に特化しているわけではないので男性が読んでも参考になります。
毎日80%の力で仕事をすること
著者は、「毎日80%の力で仕事をする」ようにアドバイスしています。
なぜなら、仕事は今日だけでなく、明日も1年後もつづいていくから。
頑張りすぎると、途中で燃え尽きてしまいかねません。
全力を出し切らないようにするために、「休憩できるときには休憩すべし」とのことです。
定時で帰るために全力で仕事をする。
これは根性に頼っているだけで、いつか燃え尽きるリスクがあります。
ハードな働き方を3年、5年とつづけられる保証はありません。
仕事をマラソンのように捉え、無理のないペース配分で走りつづける必要があるといえます。
1日を3分割してスケジュールを立てる
スケジュールを立てる際には「1日を3分割」するのがポイントなのだそうです。
- 午前中
- 午後の前半
- 午後の後半
このように3分割すれば、時間に制約を設けることができます。
人は時間に制約があったほうが集中できるので、結果として効率が上がるわけですね。
「〜時までに終わらせよう」という締め切りが集中力を高める。
経験的に感じていることではないでしょうか?
定時だけを意識していると、締め切りは1つしかありません。
1日を3つに分ければ、締め切りも3回やってきます。集中力やモチベーションを保つためのテクニックだといえます。
再現性のある時間感覚
正確なスケジュールを作成するためには、再現性のある時間感覚を身に付けることも重要だといいます。
なぜなら、狂いのない計画が立てられるからです。
それぞれの仕事にどれくらい時間がかかるのかを把握していることが、スケジュール作成に役立つわけですね。
3時間かかる仕事を1時間で終わらせられると見積もって予定を立てていたら、定時に帰るのは難しいでしょう。
実現不可能なスケジュールを作らないために、再現性のある時間感覚を大切にしたいものです。
(再現性があるとは、何度やってもその時間で終わらせられるということです。超頑張れば30分で終わる、ではなく)
写真やイラスト付きで読みやすい
読者が読みやすいよう、本書にはさまざまな工夫がなされていました。
- イラスト
- カラーの写真
- 重要な箇所はピンク色の文字
など視覚に訴えてくるため、重要なポイントを逃す心配がありません。
さすがは「仕事術」の本ですね。
読者に配慮し、読みやすいよう工夫しているあたり、仕事のできる人が書いた本という感じがします。
まとめ
定時に帰るためのコツのみならず、仕事のコツが幅広く紹介されています。
- 休日の過ごし方
- 完璧主義をやめる
- 褒めるのは容姿でなく行動
- 会社の人と仲良くする必要はない
- SNSにアップするために外出しない
- メールチェックにはルールを設けるべし
など、プライベートについても言及していました。
仕事かプライベートかを選ぶ必要はない。
行動科学のメソッドを活用すれば、両方のやりたいことを実現できる。
それが著者の考えです。
仕事かプライベートかの二者択一ではなく、どちらも楽しめる人生を目指しませんか?
以上、冨山真由監修『定時で帰る女性の仕事ルールと時間術』の要約と感想でした。
定時で帰りたいのは、仕事が嫌いだから?