捨てたくないモノは何ですか?
著者は「時間」以外なら捨てても構わないといいます。
この記事では、堀江貴文著『捨て本』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『捨て本』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者は家を持たず、ホテル暮らしの生活を送っている。
私物はスーツケース4つに収まる程度。
モノがなくなって身軽になるほど、行動のスピードが上がり、アクセスする情報や世界のステージが高まる。
豊かに生きるためには、モノや他人への執着を捨て、いまを生きることだ。
以上がおもな内容です。
物欲を抑えたい、コントロールしたい。
そんな願望を持つ方におすすめです。
持ち物が「決断や行動」を邪魔する
所有物が時として決断や行動の妨げになるリスクを、著者は指摘しています。
たとえばあなたは、高級ブランドの洋服を着ているときに、ステーキや焼肉を食べに行こうと思いますか?
- ニオイがつく
- 油が飛びそう
洋服が汚れることを不安に思い、ほかの料理を選ぶのではないでしょうか。
これは、持ち物が持ち主を縛っているといえます。
独立や起業をしたいけれど、失敗して家やクルマを売ることになるのは避けたい。
だから安定した会社員のままでいよう、という思考も一例です。
このように私たちは、持ち物をベースに物事を考えてしまうことがあるんですね。
つまり、所有物のせいで不自由になっているわけです。
あなたをその場に縛りつけている"何か"とは、いったい何でしょうか。
「失うモノが無い」から強い
著者は自身の強さについて、「捨てることと持たないことの徹底した積み重ね」が基礎にあると述べています。
(だからSNSで他人を激しく罵ったり、背もたれを倒していいかを聞いてきた人にブチ切れたりできる)
モノを持っていると、失うことへの恐怖心が出てしまいますよね。
モノがなければ、文字通り「失うモノがない」わけです。すなわち最強です。
「死を覚悟した人間がもっとも恐ろしい」という話を聞いたことがあります(本書とは関係なく)。
なぜなら、もっとも大切な命を失うことすら恐れていないから。
何をしでかすかわかりませんからね。
命をとまではいかなくても、モノを1つずつ減らしていけば、恐れや不安も1つずつ捨てていけれるのかもしれません。
- 持ち家
- クルマ
- 人間関係
- 過度な自己評価
などなど。
捨てた分だけパワーアップできるとは、皮肉な話ですが(苦労して手に入れたのに)。
所有はリスクでしかない
本書には、「所有と獲得は別物」だと書かれていました。
モノを手に入れたときに感じる喜びは獲得の喜びであって、所有の喜びではない。
獲得は報酬で、所有はリスク。
著者はこう指摘します。
モノを所有することで、
- 執着心
- 管理の手間
- 失うことへの不安
などが生じますよね。
モノを1つ手に入れると同時に、精神的な重荷まで手に入れてしまっているわけです。
獲得は報酬で、所有はリスク。
これって、食事に似ていませんか?
ジャンクフードで舌は喜ぶけど、体にとってはマイナス、みたいな。
良い思いをしたぶんだけ、ネガティブな未来が待っている。
だったら獲得しない。
ジャンクフードを食べない。
そんな話ですね。
まとめ
成功を象徴するようなモノを、あなたは持っていますか?
- クルマ
- 腕時計
- アクセサリー
- ブランドバッグ
などなど。
著者は、成功を象徴するような実体物を何ひとつ持ちたくないのだといいます。
成功の象徴を手にしたら、執着心や、失うことへの不安が生じてしまうからでしょう。
成功をアピールするための実体物が、自分の行動スピードを下げ、次のステージへ上がることを邪魔しているとしたら。
いますぐ捨てるしかありません。
以上、堀江貴文著『捨て本』の要約と感想でした。