シンプルに生きていますか?
この記事では、山崎武也著『持たない贅沢』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『持たない贅沢』の要約と感想
まずは本書の要約から。
人は欲張れば欲張るほど、自分や人生を見失ってしまう。
必要以上のモノを手に入れると、モノに自分が支配されかねない。
身も心も自由であることこそ最高の贅沢である。
持たない暮らしの利点、モノを捨てる際の心構えなどを伝授。
以上がおもな内容です。
なぜ「持たない」ほうがいいのか?
モノを所有して得られるのは「喜び」だけではありませんよね。
著者はネガティブな感情に注目します。
たとえば、モノの安否が気になり心がかき乱されたり。
高級車を駐車場に止めておいたら、ぶつけられていないか不安になるでしょう。
クローゼットにしまったブランドの洋服が、虫に食われていないかどうかも心配になります。
このようにして、モノを所有すれば精神の自由を奪われます。
だったら手枷足枷になるモノなど持たないに限る。
それが著者の主張です。
持っているモノを減らせば減らすほど、精神は自由になっていくのだそう。
モノに心を縛られていませんか?
「資格」も持たない
著者は「資格」も否定していました。
なぜなら、資格には意味がないから。
資格がないと仕事の世界で通用しないというのは、ある種の脅しだと指摘します。
不安をかき立てて資格取得に向かわせるのは、「主宰する組織の金儲け」になっているから(少なからずそういう側面がある)。
著者はこれを「市販の資格」と呼んでいます。
マイナーな市販の資格に価値などない。
一筋に勉強して能力を磨き、技術を身につければ良い、のだそう。
どう捉えるかは人それぞれでしょう。
私は著者の考えに同意で、資格ビジネスはツルハシビジネスのようなものだと考えています。
将来が不安なら、資格で武装するのではなく、自分が資格を与える立場になればガッポガッポ?
資格取得を目指して勉強に費やす時間はバカになりません。
仕事に役立つならまだしも、不安にかられて資格マニアと化すのは避けたいところです。
家も車も持たない
身軽に生きるためには、家も車も持ってはならないのだそう。
どちらも莫大なお金がかかるからです。
住居は賃貸を推奨していました。
持ち家より多くお金を払うことになったとしても、身軽さには代えられないといいます。
アパートを借りるなら、静粛性バツグンの鉄筋コンクリート造がおすすめです。
車を手放して生きる方法はこちらです。
著者は具体的な解決策を示していませんので、こちらを参考にしてみてください。
持ち物を減らすコツ
モノを増やさないためには「持っているモノを頻繁にフル活用する」よう心がけるのが良いのだとか。
買った茶碗で食べまくる。
買ったスニーカーで出かけまくる。
買ったタブレット端末をいじりまくる。
買ったグラビアアイドルの写真集を見まくる。
そんな感じだと思います。
たくさんのモノをすべて活用するのは困難ですよね。
頻繁に使わないモノを捨て、使える範囲内で所有すれば、部屋がスッキリすることでしょう。
管理の手間が減れば気分もスッキリします。
まとめ
『持たない贅沢』から、タイトルに合致する部分だけを紹介してきました。
実際のところ、持たない贅沢に該当する内容は一部です。
残りは、日常に感動せよだとか、流れるように生きよだとかの持論を展開しています。
つまり「持たないことだけ」が書いてあるわけではないのです。
ミニマリストの指南書だと思って読むと、拍子抜けするかもしれません。
「山崎武也の持論(ミニマリズム含む)」ってなもんですね。
以上、山崎武也著『持たない贅沢』の要約と感想でした。
ミニマリストに興味があれば、こちらの本がおすすめです。
これもミニマリストが書いた本です。
いろいろと削ぎ落としたせいで、著者の自己顕示欲がハッキリくっきり見てとれます。