良い本だとは思えませんでした。
この記事では、梅津拓史著『血管の専門医が教える「血流」をよくする最高の習慣』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『血管の専門医が教える「血流」をよくする最高の習慣』の要約と感想
まずは本書の要約から。
血管の良し悪しは全身の健康に関わる。
ところが血管は年齢とともに硬く狭くなり、つまりやすくなってしまう。
血管を若々しく保つために重要なのは、食事と運動。
血流をよくする習慣について医師が解説する。
以上がおもな内容です。
伝聞だらけ? 頼りない印象を受ける
本書は文章表現に難があります。
というのも、
- 〜そうです
- どうやら〜ようです
といった言い回しを多用しているんですね。
著者自身の判断がなく、伝聞だらけ。
説得力がありませんし、書かれている内容を信じていいんだかどうかもわかりません。
血管が健康を左右するのだとタイトルで主張しておきながら、蓋を開けてみたら、自信なさげにゴニョゴニョしているだけ。
拍子抜けしました。
「やはり、卵は少し控えたほうがいいのかもしれませんね」
って、ボカした表現を使ったり。
卵は控えたほうがいいのか、気にせず食べていいのか。
少しってどれくらいなのか。
なにかを言っているように見せかけて、実際のところ、なにも述べていません。
無責任です。
考えに自信が持てないなら、どうして本書を出したのでしょう。
文章に難がある
本書は医学に関する書籍ですので、読者は「客観的事実」を求めています。
数値やデータに裏打ちされた、たしかな情報が知れればいい。
ところが本書では、著者の主観的表現が目につきました。
- とんでもない研究結果
- ちょっと滑稽に思えます
- かなり盛り上がりましたが
- モチモチのもち米玄米
など。
モチモチのもち米玄米って。
およそ医師が書いたとは思えない文章です。
著者が単著を出すのはこれが初めてのようなので、今後の改善に期待します。
事実を淡々と述べてほしいだけ。
もち米玄米をおいしそうに描写してほしいなどとは思っていません。
TOEIC高得点ゲットの自慢話はいいけれど
著者は国際的な総会で英語が聞き取れなかったことを悔やみ、英語の勉強をはじめたそうです。
個人授業を受けて英語を勉強したのだとか。
結果としてTOEICで高得点が取れたんだ、と自慢していました。
- とんでもない研究結果
- ちょっと滑稽に思えます
- かなり盛り上がりましたが
- モチモチのもち米玄米
皮肉な話です。
まとめ
表現が曖昧な本書からは、無責任な印象を受けます。
「やはり、卵は少し控えたほうがいいのかもしれませんね」
とアドバイスされても、あまりに抽象的で、行動にまで落とし込めません。
具体的な個数で示してほしい。
「血流をよくするために特に大事なのは運動」だと述べていたのに、本書の内容は大半が食事についてです。
運動に割かれているページ数は申し訳程度。
運動がとくに大事なのでは?
なんにせよ、読めば「モチモチのもち米玄米」に食欲をそそられることだけは必至です。
結論。読む必要なし。
以上、梅津拓史著『血管の専門医が教える「血流」をよくする最高の習慣』の要約と感想でした。
モチモチ食感のもち米玄米はこちらです。