洗車をして濡れたボディは、タオルで拭きます。
でも、雨で濡れたボディは拭きません。
自然乾燥させるのが一般的です。
- 洗車後は拭く
- 雨のなかを走行しても拭かない
どちらもボディが濡れていることには変わりないのに、対応に違いがあるのはどうしてでしょう?
この記事では、
- 洗車後にボディを拭く理由
- 雨水を拭く人は見かけないワケ
など、「雨で濡れた車のボディを拭かない理由」について解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【なぜ】雨で濡れた車のボディを拭かない理由はコレ
洗車で濡れたボディは拭きますが、雨で濡れたボディは拭きません。
なぜなら、雨水を放っておいても水垢の原因にならないからです。
言い換えれば、洗車後にボディを拭くのは「車に水垢がつくのを防ぐため」だといえます。
水垢というのは、白いポツポツとした斑点のこと。
キッチンのシンクについているやつ。
ボディに一度ついてしまった水垢は、スポンジで磨いても落ちません。頑固な汚れです。
水垢を落とすには専用のクリーナー等を使う必要があり、手間がかかります。
だからこそボディに水垢をつけないよう、洗車後にはタオルで水分を拭いているワケです。
雨水を放っておいても水垢にならない
水垢の正体はミネラルです。
水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムといったミネラルが蒸発時に残り、堆積してできるのが水垢。
ではどうして雨水を放っておいても水垢がつかないのかといえば、それは雨水がミネラルを含んでいないから。
雨水にはカルシウムやマグネシウムがほとんど含まれていないので、水分が蒸発しても、車のボディには物質が残りません。
すなわち水垢になりません。
ミネラルの有無がポイント
水分にミネラルが含まれているかどうかが、蒸発後に水垢となるかどうかを左右します。
- 水道水:ミネラルあり(水垢になる)
- 雨水:ミネラルなし(水垢にならない)
というわけです。
結果として、洗車後にはボディを拭き、雨で濡れても拭かないという、一見するとおかしな状況が生じているのです。
まるでお風呂上がりには体を拭くけど、プールで泳いだあとは拭かずにビショビショのまま、みたいな。
これまでは理屈がわからないまま洗車後に拭き、理屈がわからないまま雨で濡れたクルマを放置していたかもしれません。
「拭く理由も拭かない理由もよくわからないけど、そういうものだから」と。
ミネラルと水垢が、その理由です。
これでもう、「雨のあとは拭かないのに、なんで洗車後は拭くんだろう」というモヤモヤした気分になることはありません。
まとめ
洗車で濡れた状態と、雨で濡れた状態。
どちらも見た目はいっしょですが、水の成分が違っています。
水道水が蒸発すると水垢ができる。雨水が蒸発しても水垢はできない。
だから洗車後には拭き、雨天走行後には拭きません。
水道水は飲めるけど、雨水は飲めない(推奨はされていない)。ここからもわかるように、おなじ水でも両者はべつもの。
雨で濡れたボディを拭くオーナー
ただし世の中には「雨で濡れたボディをタオルで拭くオーナー」も存在します。
- サビを防ぐため
- ボディの艶を守るため
- 水滴がレンズになって日光を集め塗装が焼けるのを防ぐため
といった理由から、雨で濡れたクルマを拭いているといいます。
ガレージやカーポートがなければ困難。
クルマを大事にしたい人は雨水さえも許しません。
なかには雨が降っている日には車に乗らない人もいる。ただしヴィンテージカーなど、ごく一部のオーナー。
所有しているのが超高級車や超レアな自動車でない限り、雨水まで拭きとる必要はないでしょう。
以上、雨で濡れた車のボディを拭かない理由でした。
結論。雨水は怖くない。注意すべきは水道水。ミネラルが堆積すると水垢になって厄介。ボディにかけた水道水は乾く前に拭くべし。
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