30分おきにコップ1杯の水を飲むのが理想だといいます。
普段、どんなペースで水を飲んでいますか?
この記事では、藤田紘一郎著『水の教科書 正しい飲み方・選び方の実践』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『水の教科書 正しい飲み方・選び方の実践』の要約と感想
まずは本書の要約から。
50年近く水の研究をしてわかったのは、健康維持、美容、老化防止、寿命まで水でコントロールできるということ。
国産と外国産ミネラルウォーターの違い。軟水と硬水の違い。
水を活用したダイエット法など、水の正しい飲み方・選び方を解説する。
以上がおもな内容です。
本書を読めば、どんな水をどのように飲めばいいのかがわかります。
「体にとってメリットがある水を飲みたい」と考えている健康意識の高い方におすすめです。
おすすめは「加熱処理していないミネラルウォーター」
著者はミネラルウォーターを推奨しています。
ただしミネラルウォーターならなんでも良いわけではなく、「加熱処理していないもの」に限るのだそう。
加熱処理は殺菌を目的として行われています。
国産のミネラルウォーターはほとんど加熱処理されており、欧州産のそれはほとんど加熱処理されていません。
なぜなら欧州では「加熱処理をした水は体にとってプラスにならない」と考えられているから。
著者は欧州のスタンスを支持し、日本の過度な安全思想には批判的立場をとっています。
欧州でミネラルウォーターといえば、特定水源から取水した地下水のこと。
殺菌などの人工処理は禁止されているといいます。
著者は非加熱のミネラルウォーターを愛飲
加熱処理されていないミネラルウォーターが、日本国内に存在しないわけではありません。
著者は島根県金城町のミネラルウォーターを愛飲しているそうです。
あなたがミネラルウォーターを飲んでいるとして、それが国産なら、加熱処理されていると考えていいでしょう。
では、加熱処理されたミネラルウォーターには飲む価値がないのでしょうか?
水道水を飲むのと変わらないのでしょうか?
塩素たっぷりの水道水には危険がいっぱい
水道水を飲むくらいなら、加熱処理してあるとしても、ミネラルウォーターを飲むほうが良いそうです。
なぜなら水道水には塩素が大量に含まれているから。
日本の水道法は厳しい。大腸菌の管理は徹底している。
そのかわりに大量の塩素が使われている。
日本の水道水は世界でもっとも塩素を含んでいるのではないか(著者の推測)。
水道水に塩素を入れることで発生するトリハロメタンは発がん性物質である。
著者はこのような理由から、日本の水道水を批判していました。
企業が採水し、販売しているミネラルウォーターには、水道水ほど厳しい基準が設けられていない。これを良いと考えるか、(病原菌がいそうで)悪いと考えるかは、あなた次第。
まとめ
本記事では、
- 国産と欧州産の違い
- ミネラルウォーターと水道水の違い
この2点についてご紹介しました。
著者は加熱処理していないミネラルウォーター(生水)を推奨しています。
病原菌については、長い年月を費やして幾重もの地層を濾過してきた自然水に含まれることなどほとんどありえない、と考えているそう。
それから本書において特徴的だったのが、病気別に、予防に効果的な飲み方を示していた点です。
脳梗塞を予防するには、この水をこういうふうに飲むと良い。
がんを予防するには、この水をこういうふうに飲むと良い、など。
くわえて、ダイエットにおすすめの水や、その飲み方も解説しています(リバウンド予防にもなる)。
本書を読めば、自分にとって必要な水の種類や飲み方がわかることでしょう。
「健康のためなら多少高い水でも買いたい」と考えている方に、本書はおすすめです。
以上、藤田紘一郎著『水の教科書 正しい飲み方・選び方の実践』の要約と感想でした。
結論。健康という観点から見れば、水の飲み方には正解と不正解がある。浄水器もつけずに水道水を飲むのは、不正解。