飛行機のパイロットはUFOに遭遇しても、
「UFOを見た」
といってはならない。なぜ?
食品コーナーの販売員は、子どもに試食させない。なぜ?
興味を持った方には、以下の本がおすすめです。
この記事では、『立ち入り禁止の裏ネタ・隠しネタ大全』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『立ち入り禁止の裏ネタ・隠しネタ大全』の要約と感想
まずは本書の要約から。
世の中には、表に出ない裏話がたくさんある。
回転寿司で提供されているアナゴの秘密。
日本人がふだん口にしているチーズの秘密。
ブラックリストの実態。
犬の血統書が信用できないわけ、など。
世の中の裏事情を明かした決定版。
以上がおもな内容です。
知ってはいけないことを知る背徳感
本書を読んで得られるのは、業界の「裏事情」と呼べる情報です。
たとえば、回転寿司で提供されている格安のアナゴはウミヘビの可能性がある、とか。
アナゴは高級魚。格安で提供できていることを疑うべし。
食品コーナーで販売員が子どもに試食させないのは、食物アレルギーへの配慮だとか。
子どもは自身のアレルギーを把握していない可能性がある。だから保護者同伴でなければ試食させない。イジワルではなく。
こういった裏話を読んで得られるのは、背徳感です。
「業界の人は知られたくないんだろうなぁ」
といった情報を、部外者である自分が知ってしまう気持ち良さ。
あるいは、「こんな裏事情まで暴露しちゃっていいの?あざーす」というお得感。
知的好奇心を満たしたい方に本書はおすすめです。
情報は信用できるものなのか?
ところで、本書で明かされている裏事情は信用に値するものなのでしょうか?
掲載されている情報の多くは、ほかの書籍に基づいています。
たとえば回転寿司のアナゴ。
参考文献としてこちらの本が記載されていました。
『鯛という名のマンボウ アナゴという名のウミヘビ』って、事実だったら恐ろしい。喜んでウミヘビやマンボウを食べていただなんて。
情報源は基本的に「本」です。
編集者が聞いた「噂話」より信憑性は高いといえるでしょう。
あらゆる暴露本のキモだけをまとめてできたのが本書です。
ゆえに、お得感はバツグンです。
数十冊の情報がこの1冊にギュッと詰まっている。それらを読むだけの時間と、書籍代を節約できる。
気になる情報があれば、参考文献をたどって深く学べます。
情報の出どころを示してあるのは親切だといえます。
まとめ
知ったからといって実生活で役に立つわけじゃない。
でも、知るのが楽しい。
本書にはそんな情報が満載です。
知る行為そのものを楽しめます。
警察官が職務質問する3つのタイプを知ったところで、年収が上がるわけではありません。
- 薬物関係(極端に痩せているなど)
- 窃盗(帽子やマスクなど)
- 危険物所持(不自然に大きいバッグなど)
いずれかに該当している人は警官に声をかけられやすい。
そうなんだ。へぇ〜、ってなもんです。
100円玉が戻ってくるロッカーでも、なぜお金を入れる必要があるのか。
それは鍵の持ち去り防止のため。
こんな裏事情をインプットしたところで、幸福度が高まるわけではありません。
仕入れた知識が役立つ日は来ないでしょう。
それでも、 知的好奇心は満たされます。
びっくりするような情報を知りたい方に本書はおすすめです。
実践的ハウツーを学んで人生を効率的に進めていきたい方にはおすすめしない。
以上、『立ち入り禁止の裏ネタ・隠しネタ大全』の要約と感想でした。
結論。刺激が足りていない人向けの本。
あなたはこんな本にも興味があるはず。