頭痛、便秘、不眠、肩こり、手足の冷え。
こうした不調には、アゴのズレが関わっている可能性があるといいます。
原因がわからない不具合に悩んでいるとしたら、本書を参考にして一度、アゴのズレを疑ってみても良いのかもしれません。
この記事では、宮腰圭著『アゴのゆがみを整えると健康になる あなたのアゴも、じつはズレている!』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『アゴのゆがみを整えると健康になる あなたのアゴも、じつはズレている!』の要約と感想
まずは本書の要約から。
日本人の2人に1人がアゴ(顎関節)に不具合を抱えているといわれている。
アゴのズレは、頭痛や肩こりなどの慢性的な痛みを引き起こしやすい。
アゴの歪みは顔を歪ませ、老け顔を招く恐れもある。歪みを放っておくべきではない。
そもそも顎関節は弱いため、衝撃や噛み癖によって簡単にズレてしまう。
自分でアゴの歪みをとるためのメソッドを紹介し、不調改善のサポートをする。
以上がおもな内容です。
慢性的な不調に悩む方は、ご自身のアゴがズレている可能性を疑ってみてはいかがでしょう?
肩こりの原因がアゴにあるとしたら、どれだけ整体に通っても、ストレッチをしても、肩こりは改善しない。
アゴがズレて起こる不調とは?
顎関節が歪むことで、身体にはさまざまな不調が現れるといいます。
- 慢性的な肩こり・腰痛
- 便秘、下痢
- 生理痛、月経の乱れ
- 手足の冷え、むくみ
- 不眠、イライラ、倦怠感
- 顎関節症
- 頭痛
- 首を寝違える
- 動機、めまい、不安感
- 耳鳴り、閉塞感、難聴
- ドライアイ、ドライマウス
- 老け顔、顔の歪み
これらすべて、アゴのズレによって引き起こされる恐れがあるのだとか。
不具合のオンパレードです。
ご自身が該当している症状はありますか?
一つでも当てはまる症状を抱えているなら、本書を読む価値があるといえます。
ドライアイで不眠で便秘で冷え性で老け顔なら、たぶん、アゴがズレている。
アゴはズレやすい関節
アゴはブランコに似ているといいます。
耳の付け根からぶら下がっている骨を、わずかな筋肉と靭帯だけで止めている状態なのだそうです。
したがって顎関節は縦横どちらの動きに対しても弱く、安定していません。
噛み合わせや片噛み、あるいは食いしばりによってズレてしまいます。
仕事中など、緊張状態にあると、無意識のうちに歯を食いしばっている人が多いといいます。
食いしばりを直すコツは、食いしばっていないかどうかをこまめにチェックすることだと、著者は述べていました。
目安は1日に30回だといいます。
スマホやパソコンの壁紙を「歯を食いしばっていないか?」という文字に設定してみるのはいかがでしょう。
こんなイメージです。
アゴのズレを予防・解消するメソッド
本書では、アゴのズレを予防・解消するためのメソッドが紹介されています。
指でこめかみを押しながら口を開けたり閉じたりする、といったような、道具を使わずに自宅でできる歪み改善方法が載っていました。
イラスト付きで説明されているため、やり方がわからず困るようなことはありません。
実際にメソッドを試してみたところ、アゴの筋肉が熱くなるのが感じられました。
"歪みに効いている感"があります。
長い年月をかけて歪んだ関節は、おなじく長い年月をかけて治していかなければならないのでしょう。
1日で骨格が変わってしまうほど人間の体はヤワじゃない。
紹介されている歪み解消メソッドは、1〜2分あれば実施できます。
短時間でサクッとこなせるので、日課として継続できそうです。
ただし、行っている最中は変顔をしているような表情になるため、家族や同居人に見られないよう注意が必要。
まとめ
美容院や床屋で髪をカットしてもらっている最中に、顔の角度をクイッと直されることはありませんか?
それも一度ではなく、何度も何度も。
美容師に顔の角度を直される人は、アゴがズレている可能性が高いといえます。
というのも、アゴのズレは頭蓋骨のズレを引き起こし、頸椎、背骨へと波及していくからです。
顔をクイッとされる人は、首が曲がっている恐れがある。
首が曲がっているということは、アゴの関節が歪んでいる恐れがある、というわけです。
本書を参考に、ゆがみを解消したほうが良いでしょう。
肩こりや冷え、不眠と決別できるかもしれません。
少なくとも、カットしてくれる美容師の手間を省けることだけは確実です。
以上、宮腰圭著『アゴのゆがみを整えると健康になる あなたのアゴも、じつはズレている!』の要約と感想でした。
結論。食事中を除いて、上下の歯が触れ合うことはない。「そうなの?」と思った方は、食いしばり癖を持っている恐れあり。つまりアゴがズレている恐れあり。本書を参考にするべし。