美容整形を受けたいと考えていますか?
二重整形、永久脱毛、ボトックス注射、豊胸などなど。
美容整形は「なりたい自分になるためのもの」です。
ところが、美容外科手術を受けて後悔する人は少なくありません。
なぜなら、大金を支払ったにもかかわらず、手術で思っていたとおりの容姿になれないことがあるから。
こうしたトラブルを回避する方法は1つです。
それは信頼できる美容外科専門医かどうかを判断すること。
この記事では、保阪善昭著『美容外科手術 受ける前に絶対読む本』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『美容外科手術 受ける前に絶対読む本』の要約と感想
まずは本書の要約から。
美容外科は保険適応のない自由診療が中心。
そのため、保険診療にくらべて監視体制が甘い面がある。
モラルや技術、料金などに問題を抱える医師や医療機関が派手な宣伝によって客を集め、トラブルに発展することが少なくない。
治療を受ける前に最低限知っておくべき情報。
手術の仕組みとリスク。
美容整形を受けて後悔しやすい人の特徴。
安全に手術を受けるためのポイントなどを解説する。
以上がおもな内容です。
美容外科手術を受けたいと考えている人が読んでおくべき一冊です。
安全に美容外科手術を受けるポイント
本書には、手術を安全に受けるポイントが記されていました。
それは、「最初の治療を、信頼できる美容外科専門医のもとで受けること」だといいます。
なぜなら、1回手術を受けてみて気に入らなかったら再手術、とはいかないから。
1回目よりも2回目の手術のほうが、技術的に難しいんですね。
他人が作ったマズい料理を手直しするのは難しい。これとおなじイメージ。
それに2度手術をするとなると、1度で済んでいればかかっていないはずの費用が発生してしまいます。
ゆえに、美容外科は最初がすべて。
そう肝に銘じてクリニックや病院、担当医師を探さなければなりません。
手術の料金に差があるのはどうして?
美容外科手術は自由診療です。
したがって、それぞれの病院が独自に料金を決めることができます。
ブラック・ジャックみたく手術費用として患者に2000万円を要求することも可能。
手術にかかる料金は、人件費や材料費をもとに算出されているといいます。
クリニックによって差があるのは、
- 広告費
- 手術の難易度
- 医師の経験年数
- 家賃など地域的問題
といった点で条件が異なるから。
「高ければ安心できる」という単純な話ではないので、注意が必要です。
CMや看板などの広告費用にバンバンお金をかけているだけかもしれない。
いっぽうで、安さを売りにしているクリニックも気をつけたほうが良いのだとか。
「安かろう悪かろう」では美容整形手術を受けた意味がありません。
手術をイラスト付きで解説
二重まぶた、鼻の整形など、あらゆる手術について、イラスト付きで解説されています。
たとえば、二重手術には埋没法と切開法の2種類がある。
埋没法は糸で挙筋と皮膚を結ぶ。費用は安く、簡易的な方法だが、効果が永続するわけではない。
切開法は直接皮膚を切るため、跡が残る。
うまくやれば目立たないため、医師の技量が問われる、など。
手術の違いや、なぜ二重になるのかといった仕組みまで、素人でもわかるように説明してありました。
本書を読んで基礎意識を身につけておけば、クリニックを探す際、訪問してカウンセリングを受ける際などに、話を理解しやすくなるでしょう。
遊園地やテーマパークへ行く前にガイドブックを読んでおくと、知識が役に立つのといっしょ。
まとめ
著者は「焦らず慎重に考えるべき」だと述べています。
なぜなら、美容外科手術は病気や命に関わるものではないから。
情報収集を怠ってしまうと、手術を受けて後悔するかもしれません。
交際相手を見極めるように、美容外科手術についても焦ることなく、さまざまな情報を集めてから判断するのが良さそうです。
本書には「当クリニックでは〜」といった宣伝がなく、好感が持てました。
美容外科手術についての正しい知識を持って欲しい、という著者の思いが感じられます。
以上、保阪善昭著『美容外科手術 受ける前に絶対読む本』の要約と感想でした。
結論。美容外科手術を受ける前に絶対読むべき。整形にお金を使う前に、まずは情報収集に時間を使ったほうが良い。
ネットに転がっている無料の情報よりも、書籍に書かれている情報のほうが網羅的かつ正確。
著者が運営しているクリニックの宣伝色が強いものの、こちらの本も読みやすくておすすめです。
『美容外科手術 受ける前に絶対読む本』ほど専門的な内容ではなく、イラストが豊富で、わかりやすい構成です。
両方読むのが良いのではないでしょうか。
おカネと情報に「多過ぎて困る」ということはありません。
あなたが良いドクターと出会い、望む容姿を手に入れられることを祈っています。