文章力に自信がなく、小学校レベルから学び直したい方に本書はおすすめです。
この記事では、時田昌著『文法のおさらいでお悩み解消!スッキリ文章術』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『文法のおさらいでお悩み解消!スッキリ文章術』の要約と感想
まずは本書の要約から。
日本語を基礎から学び直すことを目的として書かれている。
主語と述語、助詞、接続語、敬語、正しい言葉遣い。
これらについて解説し、読者の文章力アップを図る。
以上がおもな内容です。
いずれも文章を書くうえでは基礎中の基礎というべき知識です。
「包丁の持ち方」から解説している料理本をイメージしてください。
まさにイチから学び直すという表現がピッタリの一冊です。
小学生が使う国語の教科書のよう
本書に書かれているのは超初歩的なルールばかりです。
- 主語と述語
- 助詞
- 接続後
- 敬語
- 正しい言葉遣い
これら5つの章立てで構成されています。
たとえば、主語と述語は対応させましょう、というアドバイスがありました。
「本書は超初歩的な内容です」
この文章に違和感を覚えますか?
これは主語と述語が一致していない、ダメな文章です。
なぜダメなのかがピンと来ない方は、本書を読む価値があるかもしれません。
小学生に教えるかのように、日本語をイチから解説してくれています。
英語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、あらゆる言語のなかで日本語は、その難易度がトップクラスだという意見がある。日本語を駆使するのは容易ではない。
9割の日本人は読む必要ナシ
9割の日本人は本書を読む必要がありません。
なぜなら本書の内容は、小学校の文法に終始しているからです。
つまり本書を読むのは、小学生の教科書を読んでいるようなものです。
あなたの家庭にお子さんがいるなら、お子さんから国語の教科書を借りて読めば済みます。
わざわざお金を払って本書を買うことはありません。
著者はなぜこのように初歩的な文章本を書いたのでしょうか。
本人曰く、「習ったつもり、知ったつもりになっている学校文法をおさらいするのが、遠回りのようで一番の近道だと思うから」とのことです。
いや、遠回り過ぎます。
スマートフォンの正しい使い方を学ぶために、指関節の構造や正しい曲げ方、液晶画面の仕組みについて学ぶようなもので、遠回りにもほどがあります。
時間が有り余っている方を除き、もう少しハイレベルで実用的な文章術を学んだほうが良いでしょう。
わかりやすい文章を書きたい方には、こちらの本がおすすめです。
これを読んでも文章力がサッパリ向上しなかった場合に限り、『文法のおさらいでお悩み解消!スッキリ文章術』に手を伸ばすのが良いのかもしれません。
まとめ
もし雨が降ったら、窓をしめてください。
このように、「もし」と「なら/たら」はセットで使うのが鉄則です。
これも本書に説明が載っています。
「それくらい知ってるよ」という方なら、本書から得るものはないといっていいでしょう。
あなたの貴重なお金と時間が無駄になる恐れがあります。
以上、時田昌著『文法のおさらいでお悩み解消!スッキリ文章術』の要約と感想でした。
結論。まるで小学生に配られる国語の教科書。先生の話を聞いていた良い子OBには不要。