呼吸を意識しながら生活していますか?
現代人の多くが陥っている「浅い呼吸」は、さまざまな不調をもたらす原因になるといいます。
この記事では、森田愛子著『呼吸整体師が教える 深呼吸のまほう 体の不調が消える、人生が変わる』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『呼吸整体師が教える 深呼吸のまほう 体の不調が消える、人生が変わる』の要約と感想
まずは本書の要約から。
深い呼吸は、人間の自然治癒力を向上させる魔法の呼吸である。
体調不良の人たちは呼吸のリズムが乱れており、一定ではない。ゆえに心身が落ち着かず、疲れやすくなっている。
1日3万回行っている呼吸が変われば、体も心も変わる。
吸う、止める、吐くという呼吸の基礎を身につけ、深い呼吸をするための方法を紹介する。
以上がおもな内容です。
「すべての病気は酸素の欠乏症である」とは、野口英世の言葉です。
浅い呼吸では、じゅうぶんな量の酸素を吸い込むことができません。
したがって、現代人のほとんどがしている浅い呼吸は、あらゆる病気を招く恐れがあります。
ご自身の「呼吸法」を見直したい方に本書はおすすめです。
ワークに沿って、深く正しい呼吸法を練習できます。
呼吸の大切さを学べる
本書のテーマは呼吸です。
呼吸をしないと人間は生きられません。
ですが、ふだん呼吸を意識している人はごくわずかです。
なぜなら、意識しなくても行われるものだからです。
ただ、それではもったいない。
ふだんの呼吸をちょっと丁寧に行うだけで呼吸が深くなり、自然治癒力が高まり、不調が消えるのだといいます。
たとえば末端冷え性は、手足そのものではなく、呼吸の弱さが原因となっているそうです。
なぜなら、呼吸の動きが体の末端にまで行き届かないからです。
冷え性に限らず、慢性的な疲労など不調に悩まされている方は、呼吸が浅くなっていないか見直してみる必要があるのかもしれません。
呼吸の基礎を学ぶ「1分間呼吸」
本書には、正しい呼吸を学ぶためのワークが載っています。
そのなかに、1分間呼吸というトレーニング法がありました。
呼吸の基本である、
- 吸う
- 止める
- 吐く
という3つの動作を、それぞれ20秒ずつかけて行うというものです。
合計1分かかるので、1分間呼吸です。
これは呼吸の基礎を学ぶための呼吸法だといいます(口呼吸ではなく鼻呼吸で行う)。
挑戦してみると、20秒間の長さに驚くかもしれません。
20秒間にわたって息を吐きつづけるだけでも、しんどいものです。
それだけ「浅い呼吸」に体が慣れてしまっているということなのでしょう。
だからこそ不調を招いてしまうのだともいえますし、だからこそ、呼吸に意識を向けるべきであるともいえます。
まとめ
深い呼吸の重要性と、深い呼吸を行うためのトレーニング方法を知ることができます。
なにより、「呼吸を意識する」という概念を獲得できるのが大きいでしょう。
無意識に行っている呼吸では浅く、じゅうぶんではないからです。
また、呼吸整体の観点からは、「運動イコール健康」ではないといいます。
激しい運動をして呼吸が浅くなってしまうのであれば、それは健康的ではない、というわけです。
呼吸を意識してみると、これまで良いと思っていたものが「控えたほうが良い」といった認識に変わるかもしれません。
不調に悩んでいる方は、呼吸に問題がないか疑ってみてはいかがでしょうか。
以上、森田愛子著『呼吸整体師が教える 深呼吸のまほう 体の不調が消える、人生が変わる』の要約と感想でした。
結論。野口英世の言うとおり「すべての病気は酸素の欠乏症である」とするならば、呼吸が健康のカギを握っていることになる。呼吸は大事。