本書には、40代以降で成功や復活を果たした人たちのエピソードが載っています。
挑戦するのに遅すぎるということはない、と勇気づけてくれる一冊です。
この記事では、佐藤光浩著『遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則』の要約と感想
まずは本書の要約から。
40代以降になって成功をおさめた「遅咲きの成功者」だけを取りあげ、その人物の人生や事業について、伝記スタイルでまとめている。
マクドナルドをフランチャイズ展開したレイ・クロック、チキンラーメンを開発した安藤百福、小説家であり詩人でもあったチャールズ・ブコウスキーなどのエピソードが紹介されている。
以上がおもな内容です。
自分の夢が叶うかどうか不安な人に本書はおすすめです。
少なくともこの本を読めば、年齢を言い訳にしてチャレンジを諦めることはなくなるでしょう。
挑戦するのに年齢は関係ない
本書は私たちに、何歳からでも夢に向かって挑戦できることを教えてくれます。
たとえば、安藤百福が47歳のとき、彼が理事長を務めていた信用組合が破綻します。
彼は家を除くすべての財産を失ったそうですが、ここで失望することなく、インスタントラーメンの開発を始めました。
そして、48歳にして史上初のインスタントラーメンであるチキンラーメンを販売し、安藤氏は大きな成功をおさめました。
マクドナルドをフランチャイズ展開したレイ・クロックは、52歳からの挑戦だったといいます。
一般的なビジネスパーソンであれば、52歳というのは、退職が視野に入ってくる年齢です。
ですが、レイ・クロックは保守的にならず、財産のほとんどをつぎ込んで新たなビジネスに挑みました。
こうしたエピソードは、チャレンジに年齢など関係ないことを教えてくれます。
20代のころのような体力はなくても、代わりに40〜50代の人間は経験や知識を持っています。
あとは「挑戦する勇気と気力」さえあれば、成功を手にするのは不可能ではない、ということです。
遅咲きの成功者に共通していること
遅咲きの成功者たちに共通しているのは、彼らがみな「危機的状況に陥った」ということです。
信用組合が破綻して財産のほとんどを失った安藤百福。
45歳のときに友人がドラッグで死に、大きなショックを受けたスキャットマン・ジョン。
世界恐慌の影響を受けて画廊が倒産してしまったクリスチャン・ディオール。
年金だけでは生活が苦しかったカーネル・サンダースなど。
窮地に追い込まれても、彼らはめげることなくチャレンジしています。
不屈の精神を褒め称えることもできますし、いっぽうで、ピンチにならないと本気になれない人間の性を思い知らされるようでもあります。
夏休みの最終日になってようやく宿題に手をつけるような。
そうした意味では、これといったピンチがなかったにもかかわらず夢に挑戦したレイ・クロックは、真の野心家だったのかもしれません。
まとめ
人生後半で成功した人たちのエピソードを知ることができる本です。
タイトルには「逆転の法則」とありますが、法則というほど立派なことは書かれていませんでした。
その人物の半生と成功について、伝記スタイルでまとめられています。
したがって、それぞれのエピソードから何を考え、どう思うかは、読者しだいといえるのかもしれません。
あなたが40代以上であれば、本書は、まだまだチャレンジできると勇気づけてくれます。
あなたが20〜30代であれば、成功を焦ることはないと励ましてくれることでしょう。
以上、佐藤光浩著『遅咲きの成功者に学ぶ逆転の法則』の要約と感想でした。
結論。20代でも、40代でも、60代でも、私たちは夢をあきらめる必要などない。何歳からだって即席麺は作れるし、何歳からだって歌手としてデビューできる。大器晩成。