やりたいことはありますか?
現状から「一歩踏み出す勇気」が欲しい方に本書はおすすめです。
この記事では、立川志の春著『自分を壊す勇気』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『自分を壊す勇気』の要約と感想
まずは本書の要約から。
やりたいことがあるけれどなかなか一歩が踏み出せない、という人は多い。
これまでと異なる世界に飛び込むには、肩書きや快適な環境を捨てる覚悟が必要だ。
「自分らしさ」や「個性」といった概念も、いったん壊さなければならない。
商社勤めのサラリーマンを辞めて落語家になった著者が、実体験をベースに、「一歩踏み出す勇気」について語る。
以上がおもな内容です。
「本当にやりたいこと」がある方に本書はおすすめです。
エリートサラリーマンから落語家へ
本書は、自伝的要素の強い自己啓発書だといえます。
商社勤務というエリートサラリーマンの道を捨て、なぜ著者は落語家になろうとしたのか。
サラリーマンを続けながら落語家を目指すことはできなかったのか。
落語家として成功できる自信はあったのか、など、リアルな体験談が語られています。
「君ならできるよ」と無責任な高揚感を与える自己啓発書とちがい、本書にあるのは実体験です。
ゆえに読者を鼓舞するような熱苦しさはなく、「落語家になろうと決めたときの心境」が淡々と綴られていました。
起業や独立など、やりたいことを抱えつつ勇気が出ずに悩んでいる方は、共感できる部分が多いのではないでしょうか。
落語家になることを決意した著者の思考は、あなたにとっても参考になるはずです。
本書を読むことで、現状を脱し、一歩踏み出す勇気が手に入るかもしれません。
やりたいことをやるためのコツ
本書には、やりたいことをやって生きるためのコツが載っています。
たとえば、成功する可能性を考えないこと、です。
成功する可能性について考えれば考えるほど、やらない方向にしかベクトルが向かないから、と著者は述べていました。
成功するかどうかは、やってみなければわかりません。
考え過ぎず、行動することが大事だと教えてくれます。
あるいは、大きな決断は事後報告をしたほうがいい、とも書かれていました。
著者自身も、サラリーマンを辞めてから周囲に「落語家になる夢」を話したそうです。
誰にも相談せずに自分で決めれば、自分で責任を取るしかないので覚悟が決まります。
報告される側も、そのほうが応援しやすいし楽だといいます。
「周囲の人間をどう納得させようか」と悩んでいる方にとって参考になるのではないでしょうか。
家族や親など、全員の承認が得られるまで待っていたら、いつまで経っても行動できず、夢は実現できません。
まとめ
結局のところ問題は、やるかやらないか、だけです。
そして、読者を「やってやろう」という気持ちにさせてくれるのが本書です。
現状から一歩踏み出したい方は、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
いまあなたの行っている仕事が「本当にやりたいこと」ではない場合、数年後、どうなっていると思いますか?
著者は「サラリーマンを続けていたら、間違いなく使い物になっていなかったと思う。明確な目的意識がなかったから」と語っています。
以上、立川志の春著『自分を壊す勇気』の要約と感想でした。
結論。チャレンジする勇気が欲しい方に本書はおすすめ。勇気、買えます。