40代のころから30年間にわたり「1日1食」を続けている著者が、そのメリットを語っています。
この記事では、三枝成彰著『無敵の「1日1食」疲れ知らずで頭が冴える!』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『無敵の「1日1食」疲れ知らずで頭が冴える!』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者が1日1食の生活をつづけているのは、痩せるためでも、健康になるためでも、悟りを開くためでもない。
仕事(作曲)に全力で集中するためだ。
なぜなら、食べるという行為は疲労を招くからだ。
1日3食も食べていればそれだけ疲れて眠くなり、仕事の効率が落ちる。
1日1食でバリバリ仕事をこなせる理由を、著者の人生哲学とともに公開する。
以上がおもな内容です。
集中して何かに取り組みたい方に本書はおすすめです。
1日1食にすれば疲れないワケ
1日1食の生活は体への負担が少なくて済む、と著者はいいます。
なぜなら、消化吸収というプロセスが、体大きな負荷をかけているからです。
消化吸収というのは、生き物にとって一種の運動だといいます。
実際、食事で摂取したカロリーのうち、およそ10%が消化吸収のために消費されているといわれています。
肉や魚に多く含まれるタンパク質はさらに負担が重く、カロリーの30%が消化吸収で消費されるのだそうです。
身体にとって「重労働」である食事を1日3回とっていたら、疲れてしまうのも無理はありません。
だからこそ、夕食だけをとる1日1食スタイルにしているのだと、著者は述べていました。
バリバリ仕事をこなすためには、たくさん食べてたくさん栄養を摂っておいたほうが良さそうな気がしませんか?
食事の回数を減らしたほうが疲れないのだとしたら、私たちは誤った思い込みを抱えて生きていたことになります。
食欲というのは低俗な欲だ
「食べることは卑しい快楽」
「食にうつつを抜かす人間に立派なヤツはいないと断言したい」
と著者は述べています。
著者曰く、欲にはランクがあり、高尚なのは「仕事を成し遂げたい欲」なのだといいます。
だからこそ、食べることを卑しい快楽として1日1食にとどめ、 浮いた時間とお金で人生を豊かにする時間を作ったほうが素敵じゃないか、とのことでした。
つまり、三枝氏は仕事にストイックな人間だということです。
著者はこのように食欲をけなしつつ、仕事を持ち上げています。
極端な思考ですが、ここまで突き詰めているからこそ、三枝氏は作曲家として成功できているのでしょう。
成功者の努力を知って心に火がつくという意味で、本書は自己啓発書であるともいえそうです。
実際、食についてだけでなく、仕事についての持論や、オペラの作曲にまつわる苦労話などが本書では紹介されていました。
まとめ
本書の魅力は、著者の人生哲学にあります。
1日1食生活はおまけに過ぎません。
- 読書を欠かさない理由
- なぜ真似をしてはいけないのか
- アダルトな写真集を集めている理由
- 激しい運動が体に良くないワケ
- 興味、探究心、好奇心の重要性
- ワインや外車でお金を浪費するな
など、本書には三枝氏ユニークな持論がてんこ盛りです。
健康を目指す人というよりも、仕事で成功したい人に本書はおすすめです。
なかには「1日1食でお腹は空かないのか」と疑問に思っている方もいるでしょう。
「空かない」というのが著者の答えです。
その理由についても著者は述べています。
興味のある方はぜひ本書を読んでみてください。
以上、三枝成彰著『無敵の「1日1食」疲れ知らずで頭が冴える!』の要約と感想でした。
結論。すべては仕事に打ち込むため。食事の回数を減らしてまで仕事に熱中する著者のストイックさに触れられる本。あと、人間は1日1食でバリバリ働きまくっても、死なない。