血流をアップするメリットおよび方法が本書には載っています。
この記事では、了徳寺健二著『血流を増やせば健康になる』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『血流を増やせば健康になる』の要約と感想
まずは本書の要約から。
血液には栄養や酸素を運ぶ役割がある。
血液が体のすみずみにまで届いてこそ、私たちは健康でいられるのだ。
血流を良くするメリットから、血流アップの具体的な方法までを解説する。
以上がおもな内容です。
血流を増やす重要性がわかるいっぽうで、著者が考案したという「ストレスフリー療法」を自画自賛する文章が目につきました。
ストレスフリー療法を自画自賛
血流を増やす方法として著者は、ストレスフリー療法をおすすめしています。
ストレスフリー療法というのは、ツボを温熱刺激する血流アップ法のことをいいます。
著者がこの「ストレスフリー療法」をグイグイ推してくるのは、ほかでもない著者が考案したやり方だからでしょう。
了徳寺氏は「常識を覆す大きな発見です」とストレスフリー療法(ツボ押し)を自画自賛していました。
一言でいえば、胡散臭い本だ、ということです。
そもそも評価というのは他者が行うものであって、自ら「画期的だ」などと喧伝するようなものではありません。
たとえば、ストレスフリー療法について論文にまとめ、発表し、多くの論文で引用されるとか。
ストレスフリー療法では足裏のツボを刺激します。
が、ツボを押すのに、なぜ指でなければならないのかが疑問でした。
青竹踏みに乗ればあらゆるツボを同時にギューギュー押せるため、指で押すよりも効果的に思えます。
青竹踏みでもストレスフリー療法の効果は得られるのか、青竹踏みではダメなのか、そのあたりについて本書ではいっさい言及されていませんでした。
ストレスフリー療法がメイン
本書には、血流を増やすためのさまざまな方法が載っているわけではありません。
了徳寺氏が考案したストレスフリー療法一本槍です。
よほど自信があるらしい。
まず血流アップのために押すべきツボの説明があり、以降はストレスフリー療法についての解説が載っていて、最後は改善例が紹介されていました。
ストレスフリー療法は、「押せばストレスが解消されるツボ」を刺激することでストレスをなくし、血流や免疫力を高めることを目的としているそうです。
ストレスは健康にとって大敵だが、ストレスの原因をすべて取り除くことはできないから、代わりにストレスを解消できるツボを刺激しよう、というわけです。
ストレスフリー療法が脳内血流を高めることを根拠に、「うつ病の改善にも効果を発揮できる」と著者は述べていました。
まとめ
了徳寺氏が考案した「ストレスフリー療法」に興味がある方には、本書をおすすめします。
いっぽうで、一個人が提唱している民間療法ではなく、もっと科学的に効果が証明されている方法を知りたい方には、本書をおすすめしません。
なぜなら本書は、著者のみが大絶賛する「ストレスフリー療法」一本槍だからです。
ただし、本書を読むことで、血管や血流について学べるのはプラスだといえるでしょう。
解決策が「ストレスフリー療法」しか載っていないだけで。
以上、了徳寺健二著『血流を増やせば健康になる』の要約と感想でした。
結論。血流アップが健康に良いのは事実だとしても、その方法(ストレスフリー療法)については疑問が残る。効果はあるのか、青竹踏みの上で足踏みすれば良いだけではないか、など。
青竹踏み、あるいはこうした足ツボマッサージ専用の器具を使えば、あらゆるツボを同時に刺激し、血流を良くし、健康になれるのではないでしょうか。
しかもただ「乗るだけ」ですので、ツボの位置を正しく把握する必要もなければ、指に力を込めてギュウギュウ押す必要もありません。
つまり、ストレスフリー療法よりも楽チンだということです。