恋人や友人など、人に本をプレゼントしようと考えていませんか?
人に本を贈るなら、押さえておきたいポイントが5つあります。
この記事では、
- 長過ぎないこと
- 相手が未読であること
など、「人に本をプレゼントするときの最低条件5つ」をわかりやすくご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
人に本をプレゼントするときの最低条件5つ
プレゼントとして本を贈るのは、知的で良いのではないでしょうか。
ただし、選書のセンスが問われるため、プレゼントとして本はハードルが高いといえます。
受け取った相手にガッカリされないよう、以下のポイントを意識して本を選んでみてください。
- 長過ぎない
- 暗い内容でない
- 中古でない
- 相手が読んでいない
- 「なぜその本なのか」を説明できる
1. 長過ぎないこと
人にプレゼントするなら、長過ぎない本を選ぶべきです。
なぜなら、分厚い本を渡された相手は、読むのに苦労するからです。
プレゼントとして貰った以上、お相手はその本を読まないわけにはいかないでしょう。
相手が本を気に入れば良いものの、万が一つまらないと感じてしまった場合、すべて読み切るのはただの苦行でしかありません。
本をプレゼントされた人物は、「はやく読み終えて(あなたに)感想を伝えなければ」という義務感にとらわれます。
間違っても、夏目漱石の『吾輩は猫である』クラスの大作を渡さないことです。
文章量、ボリュームの目安としては、『星の王子さま』くらいがベストです。
当然ながら、複数冊を渡すのも避けたほうがいいでしょう。
2. 暗い内容でないこと
本の内容については、読んだ人を暗い気持ちにさせるものは避けたほうが良いでしょう。
なぜなら、受け取った人が幸せな気分にならないプレゼントなど、なんの意味もないからです。
渡さないほうがマシ。
ジャンルとして、
- 死
- 犯罪
- 事件
- 病気
などをテーマにした本は、プレゼントに適していません。
相手の気分を害してしまうリスクがあります。
たとえば、羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』はプレゼントに選ばないことをおすすめします。
青年が祖父の体力を奪って殺そうとする物語は、贈り物には不向きだからです。
小説としては面白い。
3. 中古でないこと
プレゼントとして中古の本を渡すのはNGです。
プレゼントから誠意が感じられませんし、「そんなにケチるならいっそ買ってくれなくて結構」と相手に不信感を抱かれかねません。
文庫本なら600円程度、単行本でも1,500円程度お金を出せば新品を買えます。
もしあなた自身がふだん古本を買っているとしても、他人にプレゼントする本だけは新品で買うべきです。
ただし、ひとつだけ例外があります。
『芥川龍之介全集』などといった古書であれば、古本でも構いません。
コレクターにとっては、その本が古いこと(当時のものであること)に価値があるからです。
4. 相手が読んでいないこと
相手がすでに読んだことのある本を渡してしまった場合、プレゼントとしては失敗だといえます。
相手が持っている腕時計をもう一本渡してしまうようなものです。
つまり、ふたつも必要ない、ということです。
恋人や友人が読んだことのある本を渡してしまったとしたら、それはリサーチ不足が原因です。
ダブりを避けるべく、本を渡す前には、さりげなく調査をしておきましょう。
プレゼントしたい本を決めたら、その本を読んだことがあるかどうか相手に確認します。
「自分が最近読んで気に入ったから」という理由で尋ねれば、相手か既読か未読かをサラッと聞き出せるはずです。
一か八かの勝負は避け、相手が読んでいない確証を得てから本を渡すことをおすすめします。
失敗を避けるためのポイント
ただし、相手が行動力のある人物だった場合、あなたが挙げた本を買って(プレゼント前に)読んでしまう恐れがあります。
「気になったらか読んでみた」的な。
こうした事態を防ぐには、
- 読んだことがあるかを渡す前日に質問する
- 複数冊を話題にする
いずれかのリスクヘッジがおすすめです。
本を渡す前日に「あの本って読んだことある?」と質問し、読んでいないことを確認すれば、渡すまで(つまり24時間以内)に相手が本を買ってしまうリスクを抑えられます。
あるいは、同時に3冊ほど話題にする手もあります。
「あの本とか、あの本とか、あの本も面白かったんだけど、どれか読んだことある?」という感じです。
本命の本以外(つまりダミーの本)は、念のため、プレゼントの第二候補、第三候補を入れておきましょう。
そうすれば、もし相手が本命を読んだことがあった場合、読んでいない第二候補、第三候補を渡すことができるからです。
とにかく重要なのは、「相手が読んでいない本を渡すこと」です。
5. 選書理由を説明できること
最後のポイントは「選書理由を相手に説明できること」です。
本というのは、世の中にほぼ無限に存在しています。
膨大な本のなかから一冊を選んで渡すとなれば、それなりの理由があるはずです。
「どうして自分にこの本をプレゼントしてくれたのか」は、本を受けとった恋人や友人がもっとも気になるポイントでしょう。
自分の言葉で選書理由を説明できてこそ、その本は「相手にとって特別な一冊」となります。
たとえば『嫌われる勇気』を渡すとしたら、「周囲に気を遣う優しいあなたには、もっと自分らしく生きて欲しいと思ったから」などと相手に想いを伝えるわけです。
そうすれば本に書かれている内容すべてが、あなたからのメッセージと化します。
プレゼントする本は、小説でも、エッセイ集でも、自己啓発書でも、写真集でも、種類はなんでも構いません。
「その本を選んだ理由」さえあれば問題ないでしょう。
まとめ
人に本をプレゼントするにあたってのポイントをお伝えしてきました。
- 長過ぎない
- 暗い内容でない
- 中古でない
- 相手が読んでいない
- 「なぜその本なのか」を説明できる
すべての条件をクリアできている本なら、相手にガッカリされる可能性は低いのではないでしょうか。
もし渡したい本が文庫本の場合には、「ブックカバー」を本とセットで贈るのがおすすめです。
文庫本一冊だけだとプレゼントとしてどこか素っ気なさがありますが、オシャレなブックカバーをつければ、それなりに見栄えがします。
ぜひ特別な一冊を選び、特別な人に渡してあげてください。
以上、人に本をプレゼントするときの最低条件5つでした。
結論。本のプレゼントは難易度が高い。だが、どんな高級バッグや腕時計よりも、本は相手の心に突き刺さる。相手を想う気持ちとセンスの良さをアピールするのに、本は最適。
プレゼントにおすすめなのが『星の王子さま』です。
もし迷っているなら、こちらの本もご検討ください。
たくさんの知恵やアドバイスが詰まった、挿絵つきの短い物語です。
まずあなたが読み、「気に入ったからあなたも気に入ると思う。おなじ価値観を持つあなたなら」と渡すのはいかが?
相手が読書好きだとしても、図書カードを渡すのはやめておいたほうがいいでしょう。
彼氏への誕生日プレゼントに関して、当サイトにはこんな記事があります。