大金持ちになることを夢見て、手当たりしだいにビジネス書や自己啓発書を読みあさっていませんか?
そのまま読書をつづけていても、大金を掴めないまま人生を終える恐れがあります。
軌道修正を行ったほうが良いかもしれません。
なぜなら、全力を出すポイントを誤っているからです。
この記事では、
- 目的がなければ無意味
- 自己投資に必要な回収戦略
など、「ビジネス書を読みあさる人が陥りやすい罠」についてわかりやすく解説します。
ムダな努力をしないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
ビジネス書を読みあさる人が陥りやすい罠
ビジネス書を好んで読む人にありがちなのが、手段と目的の転倒です。
つまり、ビジネス書を読む行為そのものが目的になっている、ということです。
ビジネス書や自己啓発書には、成功するための秘訣が書かれています。
これらの本を読めば、モチベーションが高まり、あたかも自分がレベルアップしたかのように感じられます。
ですが、その快感はあくまでも刹那的なものであって、持続しませんし、成功の助けにもなりません。
あなたがビジネス書を読むことで得をするのは、あなた自身ではなく、本を書いた著者だといえるでしょう。
なぜなら、著者の銀行口座には印税が入ってくるからです。
「楽して稼ぐ方法を全力で探す」という矛盾
ビジネス書を読むことに夢中になっている人は、「楽して稼ぐ方法を全力で探している」ようなものです。
楽して稼ぐ方法を全力で探すくらいなら、そのエネルギーを仕事にむけたほうが、よほどお金を稼げることでしょう。
つまり、全力を出すポイントを間違っている、ということです。
ツルハシビジネスというのをご存知でしょうか。
自ら鉱山を掘るのではなく、稼ぐための道具(ツルハシ)を売ることで収入を得るビジネスモデルのことを、ツルハシビジネスといいます。
ビジネス書や自己啓発書ばかり読んでいる読者は、このツルハシビジネスのカモになっているのかもしれません。
鉱山にむけて出発せず、いつまでも町にとどまり、道具屋から便利なツールを買っているようなものです。
時短術を学ぶ必要性があるのか?
たとえば、時短術について書かれたビジネス書があるとします。
この本を読めば、時間を効率よく使えるビジネスパーソンへとパワーアップできそうです。
ここで問題なのは、「ほんとうに時短術を学ぶ必要性があるのか」という点です。
本書を読むべきなのは、時間が足りず、時短術を身につけざるを得ない人だけです。
必要性に迫られていないのであれば、わざわざ時短術をマスターすることなどありません。
たとえるなら、鉱山へ行くのに、浮き輪を買うようなものです。
浮き輪は水中で浮力を与えてくれる便利なツールですが、鉱山において浮き輪の出番がやってくることはまずないでしょう。
- なんとなく役に立ちそうだから
- いつか使うときが来るだろうから
こんなことを言い出したら、すべての本があなたにとっての「読んでおくべき本」と化します。
結果としていつまでも鉱山にむけて出発せず、家にこもってパワーアップに励むばかりになってしまうのです。
道具ばかり揃えても意味がありません。
必要になってから、浮き輪を買えばいいのです。
必要になってから、時短術についてまとめられたビジネス書を買えば良いのです。
自己投資は大事だけど
たいていの自己啓発書やビジネス書には「自己投資が大事」だと書かれています。
ですが、このアドバイスを鵜呑みにすべきではありません。
なぜなら「自己投資」がインプットを正当化する口実になり、ますます行動を妨げてしまうからです。
当然ながら、成功してたくさんのお金を得るにはアウトプット、すなわち行動が必要です。
- 出世する
- 起業する
- 副業を始める
- 独立してフリーランスになる
など、なんらかのアクションを起こさなければ、収入は得られません。
いつまでも行動せずにビジネス書ばかり読みあさっているのは、 いつまでも道具を買いあさって満足しているようなものです。
こんな人間をビジネス書界隈の「良いカモ」と呼ばずして、なんと呼ぶのでしょうか。
あなたが成功するかどうかなど、ビジネス書の著者にとって知ったことではありません。
彼/彼女らにとって大事なのは、アウトプットよりもインプットを重視し、目的と手段を履き違え、いつまでも鉱山へ向かわずにグズグズしている状態にあなたを留めておくことなのです。
そしてオンラインサロンや有料セミナーに勧誘し、さらにあなたからお金を吸い取る。
ツルハシひとつあれば、とりあえず鉱山を掘り進めることはできます。
そろそろ鉱山にむけて出発しませんか?
まとめ
ビジネス書を読みあさる人が陥りやすい罠についてお伝えしてきました。
大事なのは「楽して稼ぐ方法などない」とキッパリ諦め、幻想を捨てることです。
さもなければ、今後もビジネス書を買いつづけ、著者たちがお金持ちになるのをサポートするハメになるでしょう。
それから、投資したお金や時間を回収するための方法を考えることです。
自己投資は、投資したお金や時間を取り戻してこそ(上回るリターンを得られてこそ)、投資として成立します。
費やしたコストや時間を回収できていないのであれば、ただの浪費にすぎません。
最後に、ビジネス書を全力で読むくらいなら、全力でビジネスに打ち込むことです。
鉱山を掘るために高性能のドリルばかり買い揃えていても、金脈を掘り当てることはできません。
ただドリルを買っているだけで、鉱山を掘っていないわけですから、当然です。
鉱山で考えれば当たり前の話が、ビジネスになった途端わからなくなり、ビジネス書を読んで知識集めに躍起になる人が多いのは、残念なことではないでしょうか。
これまで多くのビジネス書を読んできたのであれば、あなたの手元には相当な数の道具が揃っているはずです。
それでもまだ、鉱山へむかうには不安ですか?
以上、ビジネス書を読みあさる人が陥りやすい罠でした。
結論。ビジネス書や自己啓発書を読むことが目的になったら終わり。道具を買って恍惚感に浸っているだけで良いのか。そもそも、成功するのにそれほど大量の道具が必要なのか。
つぎの問題は「なにをお金をして稼ぐか」です。
YouTubeでゲーム実況動画を配信することだけはおすすめしません。
時間と機材を買う費用がムダになるだけだからです。
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