ぽっこりお腹や尿もれ、頻尿に悩んでいませんか?
それらすべて、骨盤底筋群という筋肉の衰えが原因かもしれません。
この記事では、前田慶明著『尿もれ、下腹ぽっこり解消!骨盤底筋の使い方』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『尿もれ、下腹ぽっこり解消!骨盤底筋の使い方』の要約と感想
まずは本書の要約から。
骨盤底筋とは、骨盤の底にある筋肉である。
骨盤底筋は子宮や膀胱などの臓器を支え、姿勢を維持し、排泄のコントロールを行っている。
この筋肉が衰えると全身に不調が現れる。
骨盤底筋についてイラストを用いて解説し、その鍛え方、トレーニング方法を写真付きで解説する。
以上がおもな内容です。
尿もれ、頻尿、ぽっこり下腹でお悩みの方に本書はおすすめです。
骨盤底筋とはなんなのか
骨盤底筋というのは、文字通り、骨盤の底にある筋肉のことをいいます。
9つの細くて小さい筋肉が重なり合ってできていることから、正式には「骨盤底筋群」と呼ぶそうです。
骨盤の底には骨がありません。
したがって、骨盤の底をハンモックのように支え、フタのような役割をはたしているのが骨盤底筋です。
まっすぐ立っているのに内臓が下がらないのは、骨盤底筋が支えてくれているおかげだといいます。
ところが困ったことに、現代人の多くは骨盤底筋が衰えていると著者は述べていました。
骨盤底筋が弱る原因としては、
- 運動不足
- 妊娠や出産
- 加齢による筋肉量の低下
- 過剰な腹圧(くしゃみやせき、衣服による締め付けなど)
などが挙げられるそうです。
骨盤底筋群が衰えると、内臓の位置が下がってぽっこりお腹になり、膀胱が押されることで頻尿になったり、尿もれが起こったりするといいます。
これらの症状に当てはまる方は、骨盤底筋を鍛えるエクササイズを実践したほうが良いかもしれません。
1日5分のエクササイズで骨盤底筋を強化
骨盤底筋を鍛えるためのエクササイズが、本書では紹介されていました。
写真つきで、誰でもやり方がわかるようになっています。
エクササイズを行う上で必要な器具などはありません。
1回のエクササイズは5分程度で行えるため、ハードルが低く、継続しやすいのではないでしょうか。
1日5分を捻出できないほど多忙な方は、腹式呼吸をふだんから意識するだけでも良いといいます。
なぜなら骨盤底筋群はインナーマッスルであり、腹式呼吸によって鍛えることができるからです。
車の運転中やデスクワークの最中に、腹式呼吸を意識してみると良さそうです。
インナーマッスルが鍛えられれば呼吸が深くなり、じゅうぶんな酸素を身体中へ送れるようになります。
つまりインナーマッスルの強化は、尿漏れやぽっこりお腹の解消以外にも効く、ということです。
加齢とともに筋肉量は減っていきます。
自らの健康を守るために、骨盤底筋群を鍛えない手はありません。
まとめ
骨盤底筋群には、
- 骨盤の歪みを防ぐ
- 背骨を安定させる
- 臓器を正しく機能させる
- 排泄と経血をコントロール
- 妊娠・出産をサポート
- 身体を支えて腹圧を調整
といった役割があるといいます。
骨盤底筋が衰えてしまうと、尿もれや頻尿、ぽっこりお腹だけではなく、さまざまな不調が体に起こりかねません。
猫背や慢性的な肩こりも、骨盤底筋群の衰えが原因となっているケースがあるそうです。
本書では、骨盤底筋の説明やそのエクササイズ方法が、イラストや写真を用いてわかりやすく解説してあります。
漏れた尿でズボンを濡らさないためにも、その臭いで他者を不快にさせないためにも、あるいはみっともない下腹を引っ込めるためにも、ぜひ「正しい骨盤底筋の使い方」を学んでみてはいかがでしょうか。
以上、前田慶明著『尿もれ、下腹ぽっこり解消!骨盤底筋の使い方』の要約と感想でした。
結論。骨盤底筋群の役割と鍛え方がわかりやすく紹介されている良書。読んで損はない。