見た目が若いだけで、ビジネス、人間関係、恋愛などにおいてトクをするといいます。
外見を若々しくする「皮膚科学の知識」が本書では紹介されていました。
この記事では、小川徹著『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本 』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本』の要約と感想
まずは本書の要約から。
見た目を大きく左右するのは、肌と髪だ。
肌と髪の質を高め、外見に自身が持てるようになれば、気持ちが前向きになり人生が好転するだろう。
ハーバードで皮膚科学を研究している著者が、肌と髪、それから腸を若く保つための秘訣を教える。
以上がおもな内容です。
顔の造形はともかく、肌や髪の質については、生活習慣しだいで高めることができます。
見た目で他者と差をつけたい方にとって、本書は参考になるかもしれません。
欧米に引っ越せば良いのか?
ハーバード現役研究員であることを強調したいのか、著者はしばしば「欧米の事情」を挟んできます。
たとえば、欧米においてハゲはクールだとされており、ハゲを気にする男性はあまりいないのだといいます。
くわえて欧米では、腋臭がセクシーな香りだとされているため、これまた腋臭を気にする人はほとんどいないといいます。
だからどうした、ってなもんです。
ここは日本であって、日本人の文化や価値観でいえば、ハゲは恥ずかしいことであり、腋臭は対処すべきニオイです。
欧米における扱いを知ったところで、私たち日本人の気休めにもなりません。
読者が知りたいのは、
- 薄毛予防の習慣
- 体臭を防ぐ食生活
などであって、欧米の文化ではないはずです。
ところが肝心のアドバイスはというと、
- 〜のようです
- 〜だそうです
といった調子で、浅い内容をただただ並べているに過ぎません。
扱っているテーマに一貫性がなく、あらゆる研究結果や論文をちょこちょこと紹介しているだけだといえます。
つまり、内容に説得力がない、ということです。
ところで、あなたは?
筋トレの本であれば「マッチョな著者の写真」が載っているように、ダイエット本であれば「考案した女性インストラクターの写真」が載っているように、この手の本には著者の写真がついているのが一般的です。
なぜなら、アドバイスしている張本人が「まさにその状態」であることが、本の内容に説得力を持たせるからです。
ガリガリの男性よりも、
岡田氏のように筋骨隆々な男性から「筋トレ」をレクチャーされたほうが、読者のモチベーションも高まることでしょう。
著者の写真は、著者が説いている方法が間違っていない証明にもなります。
ところが本書には、どこにも小川氏の写真が載っていませんでした。
ハーバードで研究し、最先端の皮膚科学を見方につけているはずなのですが、小川氏は、自身の写真を本に載せないことにしたようです。
どうして顔写真を見せてくれないのかは知りません。
ただし、
- 伝聞を寄せ集めたような内容
- 著者写真の不掲載
これらの要素が、本書から説得力をことごとく奪っていたのは事実です。
つまり、本書に読むだけの価値はない、ということです。
「ニキビができたら皮膚科で治療してもらうべきだ」と著者は述べていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
こちらの本には、真逆の主張が書かれています。
まとめ
浅い内容を寄せ集めてできた本です。
コロコロと話題が移り変わり、アンチエイジングのために結局なにをすべきなのかが良くわかりません。
著者のアドバイスに従った結果、私たちの肌や髪はどうなるのか、その予想も立てられません。
著者の姿を拝見できないので。
本書から学べるのは、ハゲも腋臭も気にしない欧米人のおおらかさだけです。
もし私やあなたが薄毛になって体臭もキツくなってきたら、日本を出て、欧米へ逃避したほうが良さそうです。
この「最後の手段」だけは本書から教えてもらえました。
感謝感激雨霰ってなもんです。
以上、小川徹著『ハーバード現役研究員の皮膚科医が書いた 見た目が10歳若くなる本 』の要約と感想でした。
結論。肌にとってストレスは大敵らしい。だったら本書は読まないほうが良いだろう。本書を読んでもたいした情報は得られず、ストレスが溜まるだけから。
アンチエイジングに関しては、こちらの本がおすすめです。
薄毛、シワ、前立腺肥大など、男性向けの内容です。