『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』の要約と感想

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ロジカルシンキングを身につけたい方におすすめの本です。

ものごとを論理的に考え、問題を解決するためのコツが本書から学べます。

 

この記事では、鈴木鋭智著『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

頭の中からジャンク思考を削ぎ落とし、ミニマル思考ができるようにするための本。

ミニマル思考とは、考えるべき重要なことだけに集中する思考法である。

 

ミニマル思考を身につければ、身の回りで起こるすべての物事が「問題解決のゲーム」となるはずだ。

ロジカルシンキングに挫けた人でも手が届く、合理的思考法について解説する。

 

以上がおもな内容です。

問題解決能力を高めたい方に本書はおすすめです。

 

どんな問題でも解決できるスキルがあれば、仕事、家庭、金銭、人間関係などで生じるあらゆるトラブルに対応できることでしょう。

つまり問題解決能力というのは、たくましく生き抜く力そのものだ、ということです。

 

本当にあなたが解決すべき問題か?

ミニマル思考というのは、頭のなかから無駄を排除し、重要な物事だけに集中する思考法をいいます。

 

だからこそ、「自分に実害があるかどうかを考えるべき」だと著者は述べていました。 

なぜなら、自分に実害のない事柄にたいしてあれこれ考えても、ただ時間とエネルギーを浪費するだけだからです。

 

たとえば本書では、

  • 芸能人の不倫
  • キラキラネーム

などが例として挙げられていました。

芸能人の不倫に私たちが腹を立てるべきかといえば、答えはノーです。

というのも、芸能人が不倫をしたところで、われわれ一般人はなんの実害も受けないからです。

 

不倫スキャンダルについてわざわざ考え、「けしからん。謝罪すべきだ」などと糾弾するのは、ジャンク思考に他なりません。

つまるところ、余計なお世話、だということです。 

 

そんなことよりも、もっと解決すべき問題が私たちにはたくさんあります。

少なすぎる給料、つまらない仕事、家族との不仲など。

 

ミニマル思考を身につけ、自分にとって重要な問題と、そうでない問題とを見極めたいものです。

 

 

精神論ではなく仕組みで解決する

問題というのは、精神論ではなく、仕組みで解決すべきものだと著者は述べています。

なぜなら、人間の心を変えるのは困難だからです。

 

たとえば、会社のカネを横領して捕まった経理担当者のニュースがしばしば報道されています。

横領事件が起こってしまったのは、経理担当者の自制心に問題があったからでしょうか。

 

そうではありません。

横領を防ぐ仕組みが会社になかったから」だと著者は指摘します。

経理担当者の良心を信じるのではなく、担当者に精神論を叩きこむのでもなく、社員が横領できないような仕組みを作れば良いのです。

 

社員の横領を防ぐには、二重チェックが効果的でしょう。

つまり、ひとりの社員に金銭の管理をすべて任せない、ということです。

なるほど、仕組みさえ作ってしまえば、 経理担当者が別の社員に変わったとしても心配ないといえます。

 

  • 机を片付けられない
  • 入室前に手を消毒してくれない

などといった問題もおなじです。

根性や精神論にたよらず、仕組みを考えれば、スマートに解決できます。

 

本書を読めば、問題と向きあう際に「これを解決するにはどんな仕組みが必要なんだろう」と考えるようになるでしょう。

そうして出てきたアイディアが、本質的な問題解決につながります。

 

まとめ

やさしい表現と具体的な事例で問題解決について説いている良書でした。

  • 解決すべき問題の見極め方
  • 精神論ではなく仕組みで解決するメリット
  • ロジカルシンキングの基本である合理的思考法

などを本書から学ぶことができます。

 

つまるところ、自分に関係ある問題なのかどうかを判断できて、どうすれば解決できるのかを考えられるようになる、ということです。

 

ダイエットや筋トレ、英語の勉強などが続かないのも、気合や根性が足りないのではなく、続けるための仕組みが存在しないからかもしれません。 

経理が横領してしまうのとおなじように。

 

たとえば、プールへ入る前に利用者にシャワーを浴びてもらいたいと考えている場合、「シャワーを浴びてください」と利用客に呼びかけるのはナンセンスです。 

そうではなく、脱衣所とプールをつなぐ通路の上にシャワーを設置し、シャワーをくぐらなければプールに入れないようにすれば良いのです。

精神論ではなく仕組みで解決。

 

問題解決の本質について、あなたも学んでみませんか?

スマートな解決法を導き出せる人間は、職場でも、家庭でも重宝されるに違いありません。

 

ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール

ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール

  • 作者:鈴木 鋭智
  • 発売日: 2016/06/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、鈴木鋭智著『ミニマル思考 世界一単純な問題解決のルール』の要約と感想でした。

結論。考えるべき問題と無視して良い問題を区別できる。変えられるものだけに注目できる。精神論に頼らない解決法を見つけられる。それがミニマル思考。問題解決の基礎を身につけたいすべての方に本書はおすすめ。