あなたは自分のことが好きですか?
人生にどこか不自由さを感じていませんか?
この記事では、伊藤守著『自由な人生のつくり方』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『自由な人生のつくり方』の要約と感想
まずは本書の要約から。
あなたがいま自由を感じられていないとしたら、さまざまな思い込みにとらわれている可能性がある。
たとえば、何かをするには「やる気」が必要だと思っていないだろうか。
あるいは、自分の外側に「楽しいこと」が存在すると思ってはいないだろうか。
それらすべて、思い込みである。
あなたが自分を好きになり、毎日を楽しく過ごすための方法を解説する。
以上がおもな内容です。
「あなたはあなたのままで良い」と読者を肯定してくれる本でした。
自分を好きになりたい方に本書はおすすめです。
自分を好きになるコツ
自分を好きになるためには、自らの気分について「良い悪い」といった判断をしないことが重要だと著者はいいます。
たとえば、嫌なことがあってあなたは気分が落ち込んでいるとします。
そうしたら、「自分はいま気分が沈んでいる」とだけ受け止めるわけです。
落ち込んでいるからダメだ、とは考えません。
なぜなら、人間たるもの、落ち込むことがあって当然だからです。
「ずっと元気な人こそ不健康」だと著者は述べていました。
どんな感情を抱いても良し悪しの判断をせず、「いま自分はこんな風に思っているんだな」と感じられるゆとりを持てれば、自分のことを好きになれるといいます。
著者が述べている「良い悪いを判断しない」という考え方は、マインドフルネスに通じるものがあります。
自らの感情を自然なものとしてとらえ、ジャッジせず、ただ観察するわけです。
「落ち込んでいちゃダメだ」と判断するから苦しみが生まれたり、自己嫌悪に陥ったりするのであって、判断せずに「落ち込んでいるなぁ」とだけ受け止めれば、苦しみは生まれません。
「苦手な人」などこの世にいない?
- お節介ばかり焼く親
- わがままなパートナー
- やかましい隣人
- 自慢話ばかりしてくる友人
- いつも不機嫌な上司
など、「苦手だなぁ」と感じる人があなたのまわりにもいませんか?
苦手な人間というのは、私たちを悩ませたり、苦しませたり、われわれにストレスを与えてきたりする厄介な存在です。
ですが、著者曰く、「世の中に苦手な人などいない」といいます。
苦手な人がいるわけではなく、その人とどう関わったら良いのか、まだわかっていない自分がいるだけだ、と著者は述べていました。
なるほど、おもしろい発想の転換です。
いつも不機嫌な上司が悪いのではなく、ただ自分が、その上司との関わり方を理解できていないだけだと考えれば、いくらか気持ちがラクになります。
なぜなら、「じゃあ上司を観察して、うまく機嫌をとる方法を探れば良いんだ」などと考えられるようになるからです。
つまり、相手の問題から自分の問題へと移行できる、ということです。
苦手な人の性格をあなたが変えることはできません。
いっぽうで、その人との関わり方ならあなた自身で変えられます。
「相手が変わらないなら、こっちでうまく解決すれば良いのか」
そう思えたら、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。
まとめ
読者を肯定してくれる本でした。
やる気が出なくたって構わない、と著者はいいます。
なぜなら、人生で大事なのはやる気ではなく、「やる」ことだからです。
それから著者は、あなたはあなたのままで良いといいます。
というのも、必要に迫られればあなたはなんでもやるからです。
恋をしてダイエットに励んだり、借金を抱えて仕事に精を出したり、ハチに追われて全力で逃げたり。
このように、心が軽くなるようなアドバイスが本書には詰まっていました。
明るい人になる方法や仕事を楽しむ秘訣などについて、あなたは興味ありませんか?
思い込みを捨て、自分を好きになり、自由な人生を手に入れてみてはいかがでしょう。
以上、伊藤守著『自由な人生のつくり方』の要約と感想でした。
結論。自分を好きになりたい人におすすめの本。