『最新版 拒食症・過食症の治し方がわかる本』の要約と感想

拒食症/過食症を発症する原因やおもな症状、治療法、患者にたいし家族など周囲がどう対応すべきかなどが書かれている本です。

 

摂食障害という病を理解したい方に本書はおすすめです。 

 

この記事では、高木州一郎、浜中禎子著『最新版 拒食症・過食症の治し方がわかる本』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『最新版 拒食症・過食症の治し方がわかる本』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

どうして人は摂食障害になってしまうことがあるのか。

拒食症、過食症いずれの患者にも共通している心理とは何か。

摂食障害の患者にたいし、周囲はどのように接するのが好ましいのか。

 

摂食障害の原因から治療まで、この病のすべてを解説する。

 

以上がおもな内容です。

患者の心理についてわかりやすく説明してある本でした。

拒食症や過食症に関する知識を得たい方に本書はおすすめです。 

  

ダイエットのせいで拒食症になる?

ダイエットの延長に拒食症がある、と考えている人が世の中には存在します。

 

ですが、ダイエットのやり過ぎで拒食症になってしまうわけではありません。

ダイエットというのは、あくまでも拒食症のきっかけ、あるいは症状に過ぎないと著者はいいます。

 

では拒食症の根底には何があるのかといえば、それは精神的問題です。

葛藤や肥満への恐怖心が原因となり、拒食症や過食症を発症するのだそうです。

  

たとえばこの社会では、痩せると周囲から「キレイになった」などと褒められます。

いっぽうで家族からは「痩せすぎ。もっと食べなさい」などと注意されます。

結果としてこの人物は、痩せることが注目(愛)を得る近道であると悟るわけです。

 

いっぽうで、太ることは周囲の愛を失うことに等しいといえます。

無関心への恐れから「肥満恐怖」が生まれ、拒食症を引き起こしたり、過食後の嘔吐につながったりするのだといいます。

 

このような事情から、摂食障害の患者は、その多くが思春期の女性なのだそうです。

男性患者も存在する。

 

 

摂食障害が引き起こす弊害

拒食や過食に陥るだけが摂食障害ではありません。

 

じゅうぶんな食事をせず、低栄養状態がつづくと、抑うつや睡眠障害、感情のムラ、過活動、ホルモンの異常などを招く恐れがあるといいます。

くわえて摂食障害の患者は、異常行動として、万引きをするケースもあるそうです。

 

というのも、摂食障害は「親への反逆の現れ」であることが多いからです。

わざと見つかるように万引きをし、捕まり、親が右往左往しているのを見て本人は快感を得ていることがあると著者は述べていました。

 

おなじように、摂食障害の患者が行う自傷行為にも、家族(とりわけ母親)への「あてつけ」の側面があるといいます。

 

摂食障害の患者は、周囲からの愛情を欲しているのかもしれません。

過食や拒食によってもっとも訴えたいのが「もっと私を愛して欲しい」という心の叫びだとしたら、周囲の接し方こそが、治療における最大のポイントになるでしょう。

 

もちろん、精神科や心療内科に相談することが前提です。

 

まとめ

摂食障害の患者がとる行動について、心理的な側面からわかりやすく解説してある本です。

 

過食や拒食といった患者の行為だけを見ていても、なにもわかりません。

重要なのは、なぜその人物は拒食や過食(そして嘔吐)を繰りかえすのかを周囲が理解し、サポートしてあげることだといえそうです。

 

なぜ摂食障害の患者は、脂っこい料理を作り、自分はいっさい食べず、家族に食べさせようとするのでしょうか。

なぜ摂食障害の患者は、アルバイトをして稼いだお金でたくさんのお菓子を買い、妹にお菓子をすべてあげてしまうのでしょうか。

 

本書の説明を読めば、その動機について理解できるはずです。

 

以上、高木州一郎、浜中禎子著『最新版 拒食症・過食症の治し方がわかる本』の要約と感想でした。

結論。摂食障害の根底にある心理を学べる本。あなたの身近に摂食障害の患者がいるなら、本書を読み、病について理解を深めるのがおすすめ。