『拒食症と過食症の治し方』の要約と感想

摂食障害についてイラスト付きで解説している本です。

拒食症や過食症についてあなたも学んでみませんか? 

 

この記事では、切池信夫・監修『拒食症と過食症の治し方』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『拒食症と過食症の治し方』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

摂食障害とは、体重や体型のとらえ方や食べ方が異常になる障害である。

摂食障害の患者は「自分は病気」だと思っていないことが多く、医療機関に行こうとしない。

結果として、なかなか治療できていないのが現状だ。

 

摂食障害になりやすい人の特徴、医療機関との付き合い方、周囲の人ができることなど、摂食障害についてイラストとともに解説する。

 

以上がおもな内容です。

図やイラストが多く、読みやすい本でした。 

摂食障害について知りたい方に本書はおすすめです。 

 

摂食障害とは何か 

体重や体型のとらえ方、食べ方が異常になる病気を摂食障害といいます。

 

摂食障害は、

  • 拒食症
  • 過食症

これらふたつの障害をあわせた呼び方です。

拒食症と過食症は正反対のように思われがちですが、両者の根底には共通点が多いのだ、と著者は指摘していました。

 

拒食症・過食症いずれも、精神的な要因で起こる病気だと考えられているそうです。 

具体的には、 太ることへの恐怖心や、痩せたいという強い願望によって引き起こされます。

 

さらに本書では、

  1. 社会的要因
  2. 心理的要因
  3. 生物学的要因

の3つに分けて、摂食障害を発症する要因について紹介していました。

 

摂食障害の患者はどうしてものを食べ過ぎてしまうのか、あるいは、どうして食事を拒んでしまうのか、 その心理を本書から知ることができます。

 

 

恐ろしいのは合併症

摂食障害は、患者の体や心にさまざまな不調を招くといいます。

 

たとえば摂食障害で多くみられる合併症として、うつ病が挙げられていました。

 

食事をとらなくなることで体の栄養が不足し、セロトニンなどの幸福ホルモンが脳内でじゅうぶんに作られなくなり、精神の安定を欠いてしまうのかもしれません。

ガス欠で車が走れなくなってしまうようなもの。

 

うつ病患者は、最悪の場合、 自殺することもあります。

合併症としてうつ病を発症しないよう、摂食障害の患者はすぐ医療機関へ行ったほうが良いでしょう。

あるいは周囲が受診を促す。

 

ほかにも、摂食障害の合併症として「虫歯」が挙げられていました。

過食症の患者は、たくさん食べた後に嘔吐します。

なぜなら、「食べたものは吐き出さないと脂肪になってしまう」という恐怖にとらわれているからです。

 

嘔吐を繰りかえすと胃酸が歯を溶かすため、ひどい虫歯になってしまうといいます。

歯だけでなく、胃酸は食道をも傷つけます。

食道から出血することも。

 

合併症を引き起こしてしまうと、過食や拒食とは別の問題が生じることになり、ますます治療が困難になります。

周囲の人間が摂食障害についての知識を持ち、患者に適切なサポートをしてあげることが重要だといえそうです。

 

まとめ

摂食障害についてわかりやすくまとまっている本でした。

イラストや図が豊富で、視覚的にポイントをとらえることができます。

 

摂食障害について知識のない方でも、本書を読めばこの病気について詳しくなれるはずです。

 

摂食障害は、

  1. 本人に病気の自覚がないこと
  2. さまざまな合併症を招くこと

これらふたつの意味で厄介な病気だといえるでしょう。

 

医療機関の受診が遅れれば、患者はなんらかの合併症を発症してしまう恐れがあります。

ですが、患者本人には「自分は病気だ」という自覚がありません。

したがって、周囲のサポートが治療のカギとなりそうです。

 

あなたの家族やパートナーは、過食症または拒食症ではないといえますか?

 

拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリーイラスト版)

拒食症と過食症の治し方 (健康ライブラリーイラスト版)

  • 発売日: 2016/06/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、切池信夫・監修『拒食症と過食症の治し方』の要約と感想でした。

結論。摂食障害の要因、症状、合併症、治療法などについて、イラストとともに解説されている。わかりやすい良書。