フレームワークとは、枠組みのことを意味します。
枠組みには、私たちの思考を加速させる働きがあります。
さまざまなビジネスフレームワークを身につけ、問題解決の効率をアップさせませんか?
この記事では、株式会社アンド著『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』の要約と感想
まずは本書の要約から。
なぜなぜ分析、SWOT分析、PEST分析、カスタマージャーニーマップなど、ビジネスで役立つフレームワーク70種類を収録している。
カラーのイラストとともに、どのようにフレームを活用するのかを解説。
問題や課題の発見、市場分析、戦略立案、組織マネジメントなど、さまざまなシーンでフレームワークを使えば、ビジネスを効率よく進められるようになるだろう。
以上がおもな内容です。
タイトルに「図鑑」と書かれているだけあって、あらゆるフレームワークが網羅的に紹介されていました。
本書を手元に置いておけば、アイディアが出なくて困ったとき、問題解決に行き詰まったとき、本書からなんらかのヒントが得られそうです。
フレームワークの図鑑
野鳥の図鑑や恐竜図鑑、サメ図鑑のように、本書はビジネスフレームワークの図鑑です。
ゆえに、さまざまなフレームワークが網羅的に紹介されていました。
具体的には、
- 問題や課題を発見するフレーム
- 市場を分析するフレーム
- 問題解決のフレーム
- 戦略立案のフレーム
- 業務改善のフレーム
- 組織マネジメントのフレーム
- 他者に伝える・共有するフレーム
などが、カラーの図解とともに掲載されています。
フレームワークというのは、ドライバー(工具)のようなものです。
つまり、たくさんの種類を持っていたほうが便利だ、ということです。
ネジにはさまざまな大きさ、種類が存在しているため、ドライバーがひとつしかなかったら、形が合わずネジを回せないことがあります。
いっぽうで、プラスドライバー、マイナスドライバーそれぞれあらゆる大きさのものを揃えておけば、回せないネジはないでしょう。
フレームワークもおなじで、状況や目的によって最適なフレームワークは異なります。
もし私たちが「なぜなぜ分析」しか知らなかったら、ほとんどの場面でフレームワークを活用できません。
なぜなら、なぜなぜ分析を活用できるシチュエーションは限定的だからです。
このシチュエーションにはこのフレームワーク、あのシチュエーションにはあれ、というように、さまざまなフレームワークを揃えておくのに本書は最適です。
本書に載っている70種類の枠組みからいずれかを選んで使えば、たいていの問題は解決できるでしょう。
ぜひ本書を手元に置いておきたいものです。
フレームワークで問題解決
フレームワークを使うメリットは、問題を明確にし、スピーディに解決できる点にあります。
そもそも問題とはなんでしょう?
「あるべき理想の姿と現状とのギャップを問題と呼ぶ」と本書は定義しています。
売上目標500万円にたいし、現状が売上300万円であれば、「200万円不足している」というギャップが生じていることになります。
これがすなわち、解決すべき問題です。
線で区切った左右それぞれに現状と理想を書き出すことで、ギャップ(問題)を見つけるフレームワークも、本書では紹介されていました。
問題を見つけないことにはなにも始まりません。
問題を見つけたら、原因を深掘りするときに使えるのが「なぜなぜ分析」です。
「なぜ」という問いかけを繰りかえすことで、問題の本質に迫っていきます。
なぜブログで稼げないか。アクセス数が少ないから。なぜアクセス数が少ないのか、という具合。
本書には他にも、「コントロール可能か不可能か」で物事を分けて考えるフレームワークも載っていました。
自力ではどうにもならないことを変えようと努力しても、無駄です。
コントロール可能なものが何なのかを見極め、そこに注力するのが賢い問題解決だといえるでしょう。
このようにフレームワークを活用することで、考えるべきことが明確になり、バリバリと問題を解決していけるはずです。
問題解決やアイデア発想に役立つツールを、あなたも入手してみませんか?
まとめ
さまざまなフレームワークが、タイプごとに分類され、カラーの図解とともに紹介されていました。
読みやすく、理解しやすい本だといえます。
「フレームワークをどのように使うのか」という実例がセットで載っており、実用性に関しても問題ありません。
あなたはシナリオグラフをご存知ですか?
オズボーンのチェックリストをご存知ですか?
どちらも本書に載っています。
これらを知らなくても仕事はできますが、知っていたほうが、もっと仕事ができるようになるはずです。
ジムに通わなくても筋トレはできるが、ジムへ通ったほうが効率が良いのとおなじように。
以上、株式会社アンド著『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』の要約と感想でした。
結論。大人向けの図鑑。いやらしい意味ではなく。