仕事とは問題解決そのものです。
ゆえに、今よりも仕事ができるようになりたい方に本書はおすすめです。
たとえあなたがコンサルタントでなくても、仕事をするうえで「問題解決力」は欠かせません。
この記事では、松浦剛志、中村一浩著『新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座』の要約と感想
まずは本書の要約から。
仕事とは問題解決そのものだ。
プロフェッショナルとして仕事をする以上、問題解決のプロフェッショナルであることも必然的に求められる。
本書では、どのように問題を見つけ出し、解決策を導き出すべきかを解説する。
以上がおもな内容です。
「仕事ができる人」になりたければ、問題解決スキルを磨くに限ります。
Excelを使いこなす、ビジネス用語をマスターするなどは些末で、仕事の本質ではありません。
本当の意味で「仕事ができる人」になりたい方に本書はおすすめです。
問題解決能力を高めれば、どんな職種・職場でも活躍できるはずです。
読みやすいレイアウト
タイトルに、
- 新人
- 基礎講座
といった言葉があるように、本書は問題解決の入門書として書かれています。
したがって、読者がすんなり理解できるよう、レイアウトに工夫が施されていました。
たとえば本書は一貫して、見開きページの左側に文章、右側にイラストや図解が載せてあります。
つまり、1つのテーマにつき見開き1ページで完結している、ということです。
おかげで読者はテンポよく読み進めることができます。
小難しい印象はなく、あくまでも「読者にとってわかりやすいように」という著者の思いが本書から伝わってきました。
あなたが問題解決を初めて学ぶとしても、本書を選んだなら心配無用です。
問題解決のいろはを難なく習得できるはずです。
どんなことが書いてあるのか?
本書に書かれている内容をザックリご紹介します。
たとえばまず、ビジネスで解決すべき問題について「理想と現実のギャップ」と本書は定義しています。
理想の月間売上が100万円で、現実の売上が70万円であれば、ギャップ(差)の30万円が「問題」だということです。
つまり、差額30万円をどうやって埋めるのかを考えていかなければなりません。
解決策については、ベストなものでなくても良いといいます。
たとえベターな解決策であっても、確実に実行することが大事だと本書には書かれていました。
なぜなら解決策というのは、考案と実行、両方が大切だからです。
考えるだけで行動しなければ意味がない。考えた時間の無駄。
解決策を検討する際には、
- 効能
- リスク
- 金額
- 時間
といった評価軸を用いて比較するのが良いそうです。
これらの評価軸に当てはめながら、どの解決策が良さそうか、実行できそうかを考えていくわけです。
そうして絞った解決策は、合理的なものであるに違いありません。
ほかにも本書には、
- 問題が1つとは限らない
- 解決策が1つとは限らない
- 目標はかならず数字で示すこと
- ボトルネックを優先的に解決すべき理由
などのアドバイスが載っていました。
本書を読めば、問題解決の基礎をひととおり身につけることができるでしょう。
まとめ
カレーを作るのには決まった手順、プロセスがあります。
レシピを知らない人がカレーを作るよりも、レシピを知っている人が作った方が、短時間で美味しいカレーを作れるのは間違いありません。
問題解決もカレーとおなじです。
問題解決にはある程度決まったプロセス、手順が存在しています。
それらプロセスやポイントについて解説しているのが本書です。
問題解決のいろはを学ばずに仕事をするのは、レシピを学ばないままカレーを作っているようなものだといえるでしょう。
見当違いなことをしていたり、やるべきことをやっていなかったりする恐れがあります。
あなたがどんな職種に就いていても、問題解決能力は役に立ちます。
業界が抱えている問題を解決する方法を見つけられたなら、
- 起業する
- コンサルタントになる
といった選択肢が現れてきます。
現状に甘んじる必要はありません。
ビジネスパーソンとしてスキルアップし、高みを目指しましょう。
本書が、その第一歩です。
以上、松浦剛志、中村一浩著『新人コンサルタントが入社時に叩き込まれる「問題解決」基礎講座』の要約と感想でした。
結論。ビジネスパーソンに必須のスキルが、わかりやすく説明されている。読んで損はない。問題解決能力は仕事だけでなく、家庭問題や人間関係にも使える。