お金に縛られることなく生きる方法が書かれています。
本質を見極める上で重要なのは、「お金の正体は信用だ」と知ることだそうです。
この記事では、堀江貴文著『99%の人が気づいていないお金の正体』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『99%の人が気づいていないお金の正体』の要約と感想
まずは本書の要約から。
お金の正体、それは信用である。
ゆえに貯めるべきはお金ではなく、信用だ。
貯金をするよりも、社会的信用を上げたほうがリスクヘッジになる。
クラウドファンディング、ダイナミック・プライシング、YouTube動画からの収入、オンラインサロンの運営など、お金にたいする著者の考えと、お金のこれからについて解説する。
以上がおもな内容です。
「お金の正体は信用だ」という主張が繰りかえし述べられている本でした。
それ以上でも以下でもありません。
堀江氏は他の著書においても「お金とは信用である」と語っているため、彼の本を読んだことのある読者が、あえて本書を読む必要はないでしょう。
大事なのは信用を高めることだというが
「信用を高めるべきだ」と著者は繰りかえし述べています。
なぜなら、お金とは信用そのものだからです。
周囲から信用されている人間は、クラウドファンディングなどの仕組みを活用することで、いつでも信用をお金に変えることができます。
「信用がたまっていれば、お金も仕事も後からついてくる」と著者は主張していました。
ところが残念なことに、肝心の「信用のため方」が本書のどこにも記されていません。
ただ「信用をためよう。信用がすべてだ」と著者は述べているだけで、具体的な信用のため方は教えてくれないのです。
つまり本書は、実用性のない本だ、ということです。
たとえるなら、恋愛指南書に「恋愛は誠意がすべてだ」とだけ書かれており、行動に関するアドバイスが載っていないようなものだといえます。
「信用が大事なのはわかった。ところで、信用はどうやってためれば良い?」
読者にはそんな疑問が浮かび、読み終えても疑問は解消されず、モヤモヤとした気持ちだけが残ることでしょう。
周囲から信用される方法は、われわれ読者が自ら考えるしかないようです。
お金に関するホリエモンの持論
「お金とは正体である」以外に書かれていたのは、著者がこれまでに出した書籍でも述べられていたような内容です。
たとえば、
- モノの所有は時代遅れ
- クラウドファンディングを使おう
- 保険はただのぼったくり
- 宝くじは愚か者の税金
- 貯金より投資、投資より起業
- 月額1万円の自身のオンラインサロン
など、本書にはお金にたいする著者の持論が載っていました。
彼の書籍にわれわれが期待するのは、「ホリエモンのように不自由せず暮らしたい」といったことではないでしょうか。
だとしたら、本書に役立つ情報は載っていません。
少なくとも当サイトでこの記事を読み、「お金とは信用である」と知ったあなたにとって、もはや本書を読む必要性はないといえます。
どうすれば信用を上げられるかを、あれこれ考えてみたほうが良さそうです。
まとめ
本書が優れているのは、そのタイトルです。
「99%の人が知らない」というフレーズが読者の心をつかみます。
なぜなら、こうした自己啓発書を読む人々は向上心が強いからです。
99%の人たちを置き去りにし、自分だけはお金の正体を知る1%になれる、そうすればお金をジャンジャン稼げるようになるかもしれない、ってな期待感を読者に抱かせてくれます。
ところが問題なのは、99%の人が知らないお金の正体を知ったところで、どう行動すべきかがわからない点です。
致命的なデメリットだといえるでしょう。
- 嘘をつかない
- 遅刻をしない
- 誘いを断らない
- 清潔感を大事にする
- ブランド品ばかり身につけない
などを意識すれば、信用というヤツは得られるのでしょうか。
たとえるなら「疲れの原因は副腎疲労だ」という書籍のどこにも、副腎を休める方法が書かれていないようなものです。
すなわち、本書は役に立たない、ということです。
以上、堀江貴文著『99%の人が気づいていないお金の正体』の要約と感想でした。
結論。お金の正体は信用。信用のため方は各自で考えてくれ、ってなもん。
ホリエモンの本はこちらがおすすめです。
「モノの所有」に関するあなたの価値観をユッサユッサと揺るがしてくれる本です。