『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』の要約と感想

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血糖値スパイクは、うつやパニック障害、慢性疲労や不眠を招く原因になるといいます。

血糖値とメンタルの関係について知りたい方に本書はおすすめです。

 

この記事では、溝口徹著『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

血糖値スパイクとは、食後高血糖のことである。

食後の短時間だけ高血糖状態となるため、健康診断や人間ドックでは「血糖値に異常なし」と判断された人にも、血糖値スパイクが起こっているリスクはある。

 

血糖値スパイクは自律神経のバランスを乱し、心の病を引き起こす原因になりうるのだ。

血糖値を急上昇させないための食事や運動、生活習慣などを解説する。

 

以上がおもな内容です。

血糖値スパイクの恐ろしさと対策を学びたい方に本書はおすすめです。

 

血糖値スパイクはメンタルに悪影響を及ぼす

血糖値スパイクが心の不調を引き起こすということは、つまり、食事内容によってはメンタルの不調を招く、ということです。

 

  • 不安
  • 恐怖
  • 落ち込み
  • イライラ

これらの感情が生じるのは、環境のせいではなく、あなたの体内で血糖値スパイクが起こっているからかもしれません。

 

食事によって血糖値が急激に上がると、インスリンなどのホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。

が、血糖値の急上昇に反応し、体がインスリンを過剰分泌してしまうため、今度は下がりすぎた血糖値を上げるためのホルモンを分泌します。

 

こうした過程で私たちの自律神経は乱れ、メンタルや体にさまざまな不調が生じるのだと著者は述べていました。

 

血糖値スパイクとは、食後に血糖値が激しく上昇したり、降下したりを繰りかえす状態を指します。 

日本人のおよそ10人に1人が血糖値スパイクに該当するといわれているそうです。

 

あなたや私にとっても血糖値スパイクはけっして他人事ではないといえるでしょう。 

血糖値が急上昇していることを自覚できないのが恐ろしい。

 

 

内容が充実している良書

本書のメリットは、血糖値が上下する仕組みについて詳しく知れる点だといえます。

 

細胞膜内に存在するGLUTというブドウ糖の輸送体についてなど、ほかの書籍ではなかなか触れられていない細かいところまで本書では解説されています。

裏を返せば、それだけ本書は専門的だ、ともいえるでしょう。

 

内容はやや専門的ではあるものの、著者の説明がわかりやすく丁寧であるため、誰でも問題なく内容を理解できるはずです。

 

「血糖値に詳しくなってなんの得があるのか」

そう疑問に思う方がいるかもしれません。

 

たとえば、血糖値が高いと、体内で糖化という現象が起こります

糖化とは、早い話が「老化」です。

糖化が進むほど私たちは老ける、つまり、体の機能が衰えていくというわけです。

血糖値が上がると認知症のリスクも高まるという。

 

血糖値はメンタルの不調だけでなく、体の機能や健康にも深く関わっています。

そこで血糖値を安定させる方法として、

  • 糖質を制限する
  • 運動をする
  • 絶食(ファスティング)をする
  • 中鎖脂肪酸を摂る
  • 食物繊維を摂る

といったアドバイスが本書には記されていました。

血糖値スパイク(食後高血糖)について、原因と対策がわかりやすくまとめられている良書です。

 

まとめ

あなたが本書を読むメリットは、心身ともに健康を維持する秘訣を学べる点にあります。 

 

本書のキーワードは血糖値です。

血糖値とは血液中のブドウ糖濃度を指しており、血糖値が高かったり、乱高下を繰りかえしたりすることで、メンタルや体にさまざまな不調が生じかねないといいます。

 

血糖値を侮ってはいけません。 

  • うつ
  • パニック障害
  • 慢性疲労
  • 不眠
  • 老化
  • 認知症
  • 動脈硬化

など、血糖値の乱高下はさまざまなリスクを高める恐れがあります。

 

本書の目的は「血糖値を安定させること」だと著者は述べていました。

あなたの健康を守るのは、ほかでもないあなた自身です。

ぜひ本書を読み、血糖値のコントロール術を学んでみてはいかがでしょうか。

 

以上、溝口徹著『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』の要約と感想でした。

結論。血糖値を安定させる方法を知れる本。同時に、血糖値の乱高下が引き起こすリスクの恐ろしさも知れる本。読んで損はない。むしろ、数百円でこれだけ重要な知識が得られるなら安いもの。