スバルの自動車に乗っている人は、周囲からオタクだとか、車マニアだとか思われがちです。
トヨタや日産の車に乗っていても「オタク」などとはいわれませんが、スバル車オーナーだけはオタク扱いされることがあります。
自動車メーカーによるイメージの差は、いったいどこに原因があるのでしょうか。
この記事では、
- スバルは四駆
- スバルは水平対向エンジン
など、「なぜスバル車にはオタクのイメージがあるのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
スバル車に「オタク」のイメージがある理由
スバル車のオーナーというだけで、
- オタク
- 車マニア
- 車にうるさい
- 車へのこだわりが強い
といったイメージを周囲から抱かれがちです。
車種は問いません。
インプレッサ、フォレスター、BRZ、WRX、レヴォーグ、どの車であっても、スバル車オーナーというだけで「オタク」のレッテルを貼られることがあります。
なぜなら、スバルそのものが、技術にたいして強いこだわりを持っている自動車メーカーだからです。
スバル車はAWD(4WD)
トヨタと共同開発したBRZを除き、スバルの車は基本的にすべて四輪駆動です。
それもタイヤがスリップしたときにだけ四駆になるパートタイム方式ではなく、スバルの自動車は常時4WDです。
ここには「安全な車を作りたい」というスバルのこだわりが込められています。
2WDよりも4WDのほうが走破性が高い。雪道、砂利道、ぬかるんだ道などなど。
他メーカーの一般的な自動車(たとえばトヨタカローラ)をくらべるとわかるように、2WDよりも4WDのほうが高価格です。
つまり、四駆のほうが生産コストがかかる、ということです。
したがって、2WDと4WDをそれぞれ用意するのが一般的な自動車メーカーのラインナップですが、スバルはあえて4WDしか用意していません。
ゆえに消費者は、ほかのメーカーにくらべてスバル車の値段を高いと感じやすいのです。
四駆に特段のこだわりがないユーザーにとって、わざわざスバル車を買う理由はありません。
だからこそ、スバル車に乗っている人を見かけると「よほど四駆にこだわりがあるのだろう。オタクなのだろう」などと一部の人々は思うわけです。
スバル車は水平対向エンジン
スバルは世界的に見ても珍しい水平対向エンジンを全車種に搭載しています。
水平対向エンジン(ボクサーエンジン)を作っているのは、
- ポルシェ
- スバル
おもにこの2つのメーカーしかありません。
直列型でもV型でもない水平対向エンジンには、ほかのエンジンにくらべて振動が少ない、重心を低くできる、といったメリットがあります。
いっぽうで水平対向エンジンのデメリットは、ほかのエンジンに比べて生産コストが高いことです。
- 部品の点数が多い
- 排気系の取り回しが複雑
といった理由により、水平対向エンジンの生産にはコストがかかります。
高くついたコストは当然ながら、販売価格に反映されます。
したがって、エンジンにこだわりのないユーザーにとってみれば「水平ナントカエンジンじゃなくても良い」という話であって、わざわざスバル車を選ぶ理由がありません。
スバルが水平対向エンジンにかけているコストを、他メーカーは内装の質感向上などにかけられるわけです。
同価格帯であれば、スバル車よりも他メーカーの自動車のほうが「高級感」があるように感じられるかもしれません。
結果としてたいていのユーザーは、スバルではない車を選びます。
そしてあえてスバル車を買うユーザーを見て、こう思うのです。
「車にたいして相当なこだわりがあるんだろうな。オタクに違いない」
まとめ
スバル車にまとわりつく「オタク」のイメージについてお伝えしてきました。
スバルは四輪駆動や水平対向エンジン、つまりユーザーの目には見えない技術に多くのコストをかけ、こだわりを持って自動車を作っているメーカーです。
もちろんスバル車のデザインに惚れこんで買うユーザーもいるでしょうが、購入者の多くは、スバルの技術を買っているはずです。
だからこそ、「スバルが好き=オタク」というイメージが世の中に存在しているのではないでしょうか。
車についてある程度わかっていなければ、スバル車の魅力はわからない、ともいえます。
ある意味でスバルは尖ったメーカーだからこそ、SUBARU信者などと呼ばれる強烈なファンが存在しているのでしょう。
彼/彼女らの偏愛っぷりが、スバルオーナーをいっそう「オタク」に見せているのかもしれません。
以上、なぜスバル車にはオタクのイメージがあるのかでした。
結論。スバルは、車好きでなければ真の魅力がわかりにくいメーカーだ。技術は目に見えない。だから、知識がないとスバル車には辿りつかない。知識があると、オタク扱いされる。こういう構図。
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