YouTubeにはさまざまなジャンルの動画が投稿されています。
そのなかに「ビジネス系」と呼ばれる分野があります。
ビジネス系の動画とは、早い話が「お金儲けの方法を教える動画」です。
お金儲けのコツを知っている(らしい)人物が登場し、ああしろこうしろ、あれはするな、これはやめろなどとアドバイスするのが、動画のおもな内容です。
こうした動画を見ていれば、私たちもビジネスでガッポガッポとお金を稼げるようになるのでしょうか。
胡散臭さが漂うビジネス系チャンネルは、信用に値するものなのでしょうか。
この記事では、
- 本当に儲かるなら人には教えない
- 企業案件である可能性
など、「なぜYouTubeのビジネス系動画はどれも胡散臭いのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
YouTubeのビジネス系動画がどれも胡散臭いワケ
YouTubeに投稿されているビジネス系の動画は、どれもこれも胡散臭いものばかりです。
胡散臭いというのは、「怪しい」ということです。
指示通りに行動すれば儲けられるのか、いったいなんの根拠があるのか、配信者が語る「これからの社会」はほんとうに到来するのかなど、ビジネス系動画への疑問は尽きません。
動画に漂っている胡散臭さの裏には、
- 儲かるなら他人には教えない
- 企業案件かもしれない
というふたつの重要なポイントがあります。
こうした前提や可能性が、動画に怪しさを生み出している、ということです。
1. 儲け話は他人に教えない
儲け話をわざわざ他人に教える人はいません。
なぜなら、その方法を使い、自分が儲ければ良いからです。
儲け話を他人に教えてライバルを増やすというのは、非合理的な行動です。
したがって、無料で視聴できるYouTubeのビジネス系動画には、ほとんど価値がないといって良いでしょう。
どれもこれも、それっぽいことを話し、視聴回数を稼ぎ、配信者が広告収入を得たいだけの動画です。
貴重な時間を割くのは損でしかありません。
「これから稼げるキーワード」を教えるブロガー
たとえば、YouTubeの動画を使い、「これから絶対稼げるキーワード10選」などといった情報を流しているブロガーが存在します。
絶対稼げるキーワードを発見したなら、どうしてブロガー自身が記事を書かないのでしょうか。
「ブロガー自身も記事を書いているし、他者にもキーワードを教えている。親切な人なんだ」
と考える方がいるかもしません。
が、そんなことをしたらキーワードの競争が熾烈化するだけで、当のブロガーにはなんの得もないわけです。
むしろお宝キーワードを教えてしまうのは損です。
「絶対稼げるキーワード」で本人が勝負をしないのは、たとえば企業のウェブサイトには表示順位で勝てないなど、何らかの稼げない事情があるのかもしれません。
そこでこのブロガーはYouTubeの動画配信という手段を使い、「稼げるキーワードを教えて動画再生回数を伸ばし、広告収入稼ぐ」という構図にしているわけです。
本人が手をつけていない儲け話を、なぜ信用できるでしょうか。
信用などできない。胡散臭い。
2. 企業案件である可能性
ビジネス系動画のなかでおすすめのツールが登場したら、疑うべきは「企業案件の可能性」です。
企業案件とは、端的にいえば広告宣伝用の動画です。
「500万円の報酬をお渡ししますので、ぜひあなたの動画でうちの製品を紹介してくれませんか?」ってなもんです。
- この商品があると便利
- このアプリを使うと効率が上がる
このように配信者が動画のなかで「商品やサービス」を紹介していたら、その動画自体が企業案件である可能性があります。
【PR】などとタイトルに表記し、企業案件であることを示しているYouTuberも存在します。
いっぽうで、PR動画であることを伏せ、サラッと商品やサービスを紹介しているYouTuberもいます。
タイトルに【PR】表記をすると再生回数が伸びにくいため。
なんにせよ、企業案件であれば「YouTuberは宣伝料をもらうためにPRしている」というのが真相で、「視聴者へほんとうにお勧めしたくて紹介している」わけではないのです。
身も蓋もない言い方をすれば嘘をついているため、動画に胡散臭さが出てしまうのも無理はありません。
まとめ
ビジネス系チャンネルの胡散臭さについてお伝えしてきました。
ビジネス系チャンネルでは、
- 投資
- 副業
- 複業
- 起業
- ビジネススキルアップ
など、さまざまな収入アップ術や儲け方が紹介されています。
なかには「エクセルを使いこなす10のテクニック」といった実用的な動画も存在しますが、胡散臭さがないぶん、儲けられる気配もありません。
エクセルを使いこなせても、収入は急増しない。
いっぽうで「これをやれば収入10倍」といった動画は、胡散臭さ満点です。
YouTubeの動画は再生されたもの勝ち(広告収入が入る)なので、視聴者の気を引くために、あえて大袈裟なタイトルをつけているに過ぎません。
気になって動画を再生したあなたは儲けられず(有益な情報が得られず)、再生してもらった投稿者にはお金が入る、という構図を知っておいて損はないでしょう。
- クサいオジサン
- クサいトイレ
- クサい食べ物
- 胡散クサい動画
臭いものには近寄らないのが一番です。
以上、なぜYouTubeのビジネス系動画はどれも胡散臭いのか、でした。
結論。儲かる方法をわざわざ人に教えないから(時間の無駄)。企業案件かもしれないから。
ビジネス系動画を見ても、収入はアップしません。
お金を稼ぐためには、お金を稼ぐという行為の「本質」を知るべきです。
「株で一発当てて大儲けしよう」と目論んでいる方は、ご注意ください。
株で儲けることは可能ですが、値上がりする株をあなたに教えてくれる人物は、この世に存在しません。
ビジネス系動画の大袈裟なタイトルに辟易していませんか?